ぼんくら解体新書

俺は絶対サブカル男子ではないっ!

「君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命」レビュー パンクロックを聴いた

どうもこんにちは自称バームクーヘンです。

今回は前回レビューした「DOOR」と同時リリースされた「君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命」です。

このアルバムも好きでね、名前もジャケットも凄い良いなって思うんですよ

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そーいや「モテキ」の藤本幸世の部屋に飾ってますよね、これなんやろ、レコードかな?まあええわ

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とりあえず絵になるジャケットです。

 

「君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命」

1.日本人
2.SKOOL KILL
3.あの娘に1ミリでもちょっかいかけたら殺す
4.童貞フォーク少年、高円寺にて爆死寸前
5.トラッシュ
6.なんて悪意に満ちた平和なんだろう
7.もしも君が泣くならば 
8.駆け抜けて性春 
9.BABY BABY 
10.漂流教室
11.You & I VS.The World 
12.若者たち 
13.青春時代

14.東京

 

 歌詞カードがね、デジタルみたいな感じなんですよ、自分しか見ないブログに書いてる文章のような、ガラケーでとりあえずメールのとこに思いついた文章書いたような。

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同時リリースされた「DOOR」の歌詞カードの歌詞は殴り書きみたいな感じで両極端にあるのが面白い。

 

1曲目

日本人

 

アルバム1発目、日本人、「DOOR」には日本発狂て曲がありまして、どうも、この日本に生まれ落ちた俺たち、生活しやすいけど生きにくい日本、そんな日本に住む少年少女ってのが前提として銀杏の世界観の中であると思います。

歌詞の「9回の裏50点差で逆転を狙う素っ裸の9番打者に僕はなりたい」て歌詞が特に好きです。

こんなやつ絶対空振り三振でしょ。でも、それがかっこいい。もう、負けってわかってる。

限界がわかっててもやるしかない、その姿勢が良いんですよ。

「でも、やるんだよ」精神といいますか、限界がわかった上での覚悟ってのはかっこいいものです。「やるなら今しかねーべ」て言葉が銀杏にはありますし、俺が俺のために闘うてきな。漫画ボーイズオンザランもそうですよね、限界がわかっててもやるしかない、俺が納得できないから

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 その感じが伝わって好きですね、日本人

 

2曲目

SKOOL KILL

 

「ときめきたいたらありゃしねえ」から始まるこの歌、僕は大好きで銀杏でも特に好きです。 SKOOL KILLのあの少年は惨めで、泥だらけでみっともなくて、でも、あの娘が好きで真っ直ぐで間違ってることもしてるんやけどあの娘と何がしたいかって「ソフトクリームを一緒に食べたいだけ」なんですよ。

その先の欲求が純粋なんです。

そこがいい

オシャレ野郎よりその先の欲求は純粋です。まあただ、やってることはヤバイ奴ってのがね、この曲の良いとこでもありまして。 

「君はどっかのオシャレ野郎と待ち合わせをしてた そいつが君のお尻の辺りに手を当てたとき 僕は走って逃げてCD万引きしたんだ」て歌詞を高校生の頃に聞いてそんとき僕はすげえ心打たれましたよ。
youtubeで見たライブの峯田、ヨダレ垂らしながら暴れまくってて、でも真っ直ぐで衝撃やったな

https://youtu.be/QlHJTA7t5dU

「君のことが大好きだから僕は歌うよ」て歌詞にある曲をステージで歌うって凄いですよ。

 

「悲しい事件や争いごとが世の中いっぱいあるけど
君がそばにいてくれたらもう平和なのさ」も特に君と僕の世界を強調してますよね

アルバム名が''第三次世界大戦的''恋愛革命で、歌詞で君がそばにいてくれたらもう''平和''なのさっていうね。でもSKOOL KILLの2人は君と僕、2人だけの世界では無いんですよ、あくまで僕の外側からの視点です。

終盤の歌詞のCD万引きするくだりは、ソフトクリームを一緒に食べたいだけの少年が一瞬ねじ曲がってしまって、その描写が寂しくもありでも共感もできちゃうんですよ。

その後の「涙ってほんとに出るんだね」は僕が考えるに、この子は恋愛で泣くなんてありえないとか強がってるタイプやと思うんですよ、やから''泣く''にしても意識して涙が溢れるというより、溢れちゃった後に気付くんですよ。涙ってほんとに出るんだって。そこがいい!

泣く前提の恋愛曲もありますけど、涙が出た後に実感が後からくるってすげえ良いと思いますよ。この歌は純情と狂気性が裏表にあって好きです、それが人間やし。

 

3曲目

あの娘に一ミリでもちょっかいかけたら殺す

 

曲名からすでに伝わりますね。このフレーズが素晴らしい

でも、ほんま思いますもんね、高校のときとか。好きな娘がサッカー部からちょっかいかけられてたら思いましたもん

まあ曲では君のパパを殺したいって話なんですけど、このパパは父というより、今ならパパ活の意味でのパパの方があってると思うんですよ。だって、好きな娘がパパ活してたらそら、パパ殺したくなりますよ、絶対勝てないのわかってても行動したくなりますよそりゃ。

歌詞に「世界の終わりさ 第三次世界大戦さ」てありますね、2人だけの平和な世界が壊されたんですよ、パパに。君と僕の第三次世界大戦''的''恋愛革命が侵されたんですね。

この曲はあの娘に対しては天使だったり、笑ってくれたり、夜のスクリーンに君の顔を映してくれただったり物凄い純情な言葉が並ぶ反面、登校拒否、世界の終わり、ヒトラーみたいな奴、君のパパを殺したいって狂ってる歌詞も同時にありまして、この曲の僕は世界大戦''的''恋愛革命の中と、それを壊す現実の間に介在してて、SKOOL KILLと同じく危うい感じがあるんですよ。まあそこが良いですけど

なんせ君を守りたいんですよ!!僕は!!

 

4曲目

童貞フォーク少年、高円寺にて爆死寸前

 

この曲は僕側の世界が中心になってて、パーソナルな部分がけっこー見えてくるんですよ。

普通の少年と思いきや、家庭に問題あるぞと、んでねじ曲がってしまってるやんっていう。

なんかもうどうしようもねえな、俺って感じなんですよ、自分の中の化け物が出ようとしてる、ムズムズしてる、やからもう壊れたいって話やとおもいますよ。爆死寸前。

 

5曲目

トラッシュ

 

銀杏の曲の中ではかなりリズムにのってる曲ですよね、音と歌詞がより近いといいますか、童貞フォーク少年とトラッシュはわりとそのタイプやと思います。どちらも僕側に視点が置かれた曲でして、自分だけの世界、欲望なり欲求、それが全面に出ています。夜中にヘッドフォンから流れる音楽聴きながらあの娘を想像してるときのような、かなり閉じこもった妄想のように聞こえるんですよね、 歌詞の「スターリン聴いてPIXIES溺れてく、溺れてくんかい」

夜の部屋でそらそれ聴いたら溺れますよ。

最後の歌詞では「僕と君、君と僕、1つになれるの」と歌ってまして、想像でしか君と1つになれない僕、童貞フォーク少年、トラッシュはそんな曲やと思います。

 

6曲目

なんて悪意に満ちた平和なんだろう

 

前の2曲とはだいぶ違うタイプの曲がここできます。この曲は想像、妄想というより現実の中で歌う彼って感じです。歌詞にも空想の第三次世界大戦じゃなくて、国際貿易センターであったり、エルサレムであったり現実に起きた、起きている事件を連想させる言葉を並べています。

現実は進み、社会は変化する、そんな中でぽつんと路上で仲間はずれのように真実を歌う、そんなイメージがわきますね。この曲でも、「なんて不透明な君と僕だろう」と、君と僕の話が出てきます。

想像では2人だけの平和な世界のはずが、現実的に見ると不透明やと、まあやからこそ想像で2人の完成された世界を考える、空想の第三次世界大戦的な2人の恋愛を考えるってアルバムの意味やと思いますけど、そのアルバムの中でもぽつんと、何歩か引いた、現実的思考の歌なんですよ、いっちゃえばアルバム「君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命」の中でも「なんて悪意に満ちた平和なんだろう」は急に現実的過ぎて仲間はずれ感がある。でも、そんな曲もあるからこそアルバムも全体的に深くなる。この曲があるか無いかでわりと違うと思いますね。

 

7曲目

もしも君が泣くならば

 

「DOOR」では前後半で人間の汚さ、人間の美しさと二面性がありまして、このアルバムでもそれはあります。この曲は正当な恋愛曲といいますか、このタイプの曲もあるんやってなります。アルバムを最初から聴いていくと色んな味がしてとにかく面白い。

この曲は終始「君が〇〇なら僕も〇〇」でして、君と僕の世界、理想、それが強調されていますね、1つになりたいとは言わず、1つになりたいと聴こえさす、そこが良いです。

普通に良い曲なんですけど、銀杏やと逆に変わり種みたいになるという、

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8曲目

駆け抜けて性春

 

今ある2人の世界というより、過去にあった世界、もしくは想像、夢の中だけしか成立しない2人だけの恋愛革命てイメージを持ちます。

あの一瞬の関係、ある日の関係、刹那的な2人の恋愛革命、そのような歌やと思います。

歌詞の「わたしは幻なの あなたの夢の中にいるの 触れれば消えてしまうの それでもわたしを抱きしめて欲しいの」が素晴らしい。

 個人的に考えるのは、幸せに憧れはあるけど自分の道として不幸せでいることで生きれる場合もあって、誰かにすがりついてしまうことを維持するために不幸せでいてしまうって人もいると思うんですよ、そんな人の肯定の曲やと思います。
恋愛において幸せと不幸せってそんな単純な境目で生きてないような。又は幸せと不幸せ両方を兼ね備えてそれでも誰かにすがりつく人の生き方のような。

「DOOR」の9曲目、夢で逢えたらはその世界にしまい込んで想い出を飾るて意味ならば、この曲はもっと感傷的なんですよ、その世界にすがりついてしまうような

駆け抜けて性春の歌詞では「あなたがこの世界に一緒にいてくれたなら 死んでもかまわない、あなたのために」ですからね、

2人の世界はどうやっても現実では成り立てない、成り立たないから、2人の世界を構築するために死んでもいいと。

パラレルワールドがあるとしたら今ある現実は離れたけど、違う世界じゃ2人の関係は続いてる、その世界にすがりつく、だけど触れられない、触れたらこの世界は消えてしまう

いや〜凄いですよ、この曲はかなり感傷的で好きです。

 

9曲名

BABYBABY

 

駆け抜けて性春からの流れが良いですよね

凄い綺麗な言葉が並ぶ。順番が違ったらわりと救いようの無いことになりますけど(それはそれで良いんですが)駆け抜けてのあとにこの曲があるからより良い。

もしかしたら銀杏の曲でも1番有名なんじゃないでしょうか。

語弊がありますけど、聴きやすいですからね。

「目が醒めて僕は泣いた」てフレーズが良いですよね、ほんまに夢に元カノとか好きやった娘とか出てきますからね、そんときにいっつもBABYBABYのこの歌詞思い出すんですよ!、

なんやねん

もう、すごい輝いてて綺麗ででも、ちょっぴり感傷的で、完成度という点で語ればだいぶ良い曲ですよね。僕はだいぶと好きです。

 https://youtu.be/lrZyOdyTR04

 

10曲目

漂流教室

 

 銀杏の中でも、特に特に珍しい部類の曲やと思います。音的にも歌詞も。良い意味でアルバムの中で浮いてるんですよ、それこそ何処かから漂流してきて流れ着いたような。

教室は囲まれた空間ですけど、ほんとにね、そんなイメージがアルバムの中であるんですよ、この曲は漂流してきてなんか守られた感があるような、大事な誰かの思い出がぽつんと来たって感じですかね。

漂流教室って名前は楳図かずお先生の漫画からです。

この漫画、ほんと面白いですし、すげえ人間臭いんですよ、

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この曲は君と僕の中でもあの娘と僕というより、かつての友人と僕て感じですね。

あの娘、あの娘との思い出にすがりつくというより、校庭で遊んだ、放課後に遊んだあいつとの思い出にすがりつく少年。そんな曲です。

 

11曲目 

You & I VS.The World  

 

君と僕の2人だけの世界と、現実の世界、絶望というより希望の曲でして、この曲もほんとに正統派の恋愛曲やと思います。

曲がってなくてね。

「永遠に生きられるだろうか」とBABYBABYで歌ったあとに「君と僕は永遠に手と手繋ぎ何処までも」とこの曲で歌う。

絶望に立たされて出てきたというより、希望の光から生まれたような感じがします。

 

12曲目

若者たち

 

日本!日本!日本!と叫び、この曲は始まります。やはり、日本人でも書いたようにこの島国日本で窮屈な場所、囲われた空間で生きる少年少女。それが銀杏の歌う1つの世界としてあります。そんな囲われた窮屈な場所で外に出る、そのドア、それがパンクロックなわけで、少年少女はパンクロックを聴き、同じ空を見ます。

若者たちはかなり銀杏BOYZがどのようなバンドで、どのような曲を歌うのかを表していると思います。心の中にいるバケモノとの対峙であったり、光と陰をイメージさせたり、それを身を削ってまで表現している感じがするんですよ、銀杏BOYZは。

歌詞の「少年よナイフを握れ」

銀杏の曲は「〜しろ」、と命令口調はほぼありません。若者たちではあります。

反骨精神の意味でのナイフをとにかく取れと、諦めて何にもしないというより、限界がわかったならそれでも、やるしかない、やるなら今しかない、そのようなメッセージが強い口調から感じ取れます

若者たちは狂ってる歌です、狂わせる歌です、でも、狂うことで救われる人たちもいましてね、そんな人たちが同じ空を見る、窮屈な空間やけどそれだけで放たれたような気もしますよ。

 

13曲目

青春時代

 

 センチメンタル、久しぶりに会った友達と遊んだときの帰り道なり、飲みに行った日の帰り道、この曲を思い出します。

自分が生きる街には自分の中では1つの世界でも個人で色んな世界があって、その集合体によって形成され、 進んでいく世界。

普段はその世界に慣れ、なんとなく生活してるけど、ふと我に返ったとき、自分の世界と他人の世界との違いに気付いてしまう。

同級生なり、かつて仲良かった人たちは昔はほとんど同じような世界を共有していたのに、何処からか、いつの間にかズレていって気付けば君と僕は全く違う世界になっている。

でも、青春時代は過去、あったわけでその過去は消えたりしない。この曲、青春時代を聞いてあの頃に帰ることもできる。

よく考えたら悲しいことを、置いといて生活する中でたまーに気付いて悲しくなる。

青春時代はそんな、たまーにくるセンチメンタルな気分を歌ってくれます。

 

14曲目

東京

https://youtu.be/Z7VaTc6mE6Q

 

思い出すー!!!!!あー!!、!アー!

この曲は失恋したときに聴いたらもう、ね。

「ああ2人の夢は空に消えていく 2人の夢は東京の空に消えていく 君はいつも僕の記憶の中で笑っているよ」

どんだけええ歌詞やねん。

この曲がこのアルバムの最後ってのが良いですね、現実にあった2人の世界は空に消えていくと、同じ誰かを探して見上げたあの空、世界が繋がってる空に消えていく、消滅というより昇華。そして、君は記憶の中でいる、触れたら消えてしまうし、そっちの世界には行けないけど想いを馳せることはできると、ああいいですね。今いる、僕が存在するこの世界では離れたけども違う世界では繋がっている。

微妙ないつかのズレで別れてしまったけど、色んな人の色んな世界が少し違えば今でも幸せに一緒にいたかもしれない。そんな、2人の世界、空想の2人だけの世界をこの曲を聴いて思うことができます。

 

「ふたりを通り過ぎたなんでもない景色が 僕にとってはそれこそが映画のようだよ」て歌詞がね、個人的にはきますね。音楽は聴覚で感じますけど、この歌詞を聴くとかつて視覚的に体験したものも感じとれてね、凄い好きです。

 

 

 

はい、てことでレビューしました。勝手ながらね。やっぱりアルバムを通して聴くと各曲に与えられた意味も見えてきてね、面白いですよ。そら聴く人によって感じ方は違いますから僕以外の人が聴いたらまた違う感想もあるやろし。

いやあ銀杏BOYZって良いですね

 

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銀杏BOYZ『DOOR』レビュー 満月が焼きリンゴに見える

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『DOOR』

 十七歳(…cutie girls don't love me and punk.)
犬人間
日本発狂
援助交際
メス豚
あの娘は綾波レイが好き
SEXTEEN
リビドー
夢で逢えたら
銀河鉄道の夜 
惑星基地ベオウルフ 
夜王子と月の姫 
NO FUTURE NO CRY
人間
なんとなく僕たちは大人になるんだ

 どうもこんにちは自称バームクーヘンです。

僕はツイッターでわりと銀杏BOYZについて呟いてますけど、僕のフォロワーさんの中でおそらく半分以上は銀杏をそんなに知らないか、全く知らない人なので、少しでも、少しでも読んで興味を持ってもらえたらなと思い全曲レビューしていこうと思いました。

まあそれも最近批判っぽいことばっかりな気もしまして、自分もなにかしらプラスにできたらなと考えたんですよ。

いちファンとして。

自分の中で閉じこもるだけじゃ仕方ないですし、銀杏BOYZがいかに熱のあるバンドかを知ってもらえたらなと、思いました。

だいたい僕もフォロワーさんから銀杏BOYZ教えてもらってハマっていったんですよ。

もう、4年前とかの話ですけど。

 

はい、銀杏BOYZはね『君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命』と『DOOR』を同時にリリースしたんですけど、『DOOR』から紹介するのは僕がこのアルバムから聴き出したからです。

 

まず

 

一曲目

・十七歳(…cutie girls don't love me and punk.) 

そら歌詞全部良いですよ、全部良いですけど、銀杏BOYZのアルバム、1発目の歌詞「あいつらが簡単にやっちまう30回のセックスよりも、グミ・チョコレート・パインを青春時代に1回読むってことの方が僕にとっては価値があるのさ」

から始まるのやばいでしょ。

僕が十七歳を初めて聴いたとき『グミ・チョコレート・パイン』を読んでなくてね、どれほど凄い本なのかと、すぐヴィレヴァン行って買いましたよ

この本の話になるとまた長くなるので悔しくも省略しますが、この本は面白いしスクールカーストとか、『桐島、部活やめるってよ』的な物語が好きならハマると思います。

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まあ十七歳の歌詞のくだりは必ずしもグミチョコでなくても良いんですよ、聴く人にとって。
例えばそれが本じゃなくて映画でも良いし、違うバンドの曲でも良いと思います。セックスってのは身体で感じる''体験''ですよね、それが簡単に行われてしまうことよりも、自分にとって大切なものを青春時代に読み、聴き、見る、んでそれを自分のエネルギーにしていく、その方が自分にとっては価値がある。けど、そんなこと言うても「現実なんて見るものか 大っ嫌い僕自身」て歌うのがまた、寂しくてええんですけどね。こっちのほうが価値のあるってわかってても、そう思うこと自体がヤケに感じてしまうし、そのために芸術を楽しんでるわけではない、でもあの娘はセックスしてる、大っ嫌い僕自身ってなりますよそりゃ。別に現実逃避のために音楽を聴いてる、映画を見てる、本を読んでる訳ではないのに、現実逃避の手段としても消費してしまう、それがまた寂しいんですよねえ。もう、全部を壊したい、そんなときは十七歳に戻りましょう。
僕は若いうちに銀杏の十七歳を聴いて良かったと思ってます。
 
2曲目
犬人間
 
改めて歌詞を見ると、一節一節のとがり方が凄いなって思います。
「退屈だけが友達さ」とか「まるで僕は犬のよう」いや~とがってますね。
僕が個人的に好きなのは「上を向いて歩こうを下向いて歌う、ドブ&ピース」のとこです。この曲のこの箇所は何故かRCサクセションでROCK ME BABYの「まるで気のきいた歌もないけど それでいいのさ それが最高なのさ」て歌詞を思い出します。まあたしかに聴きたい曲もないし全部をやめたいのに、衝動として歌ってまうみたいな、俺はそれでもやるから!どんなもんじゃい!!みたいな熱を感じます。いいですねえ。
 
3曲目
日本発狂
 
はい、もう曲名からしてやばいですよね、日本発狂ですよ、犬人間の次に日本発狂とくるから凄い。
もう、この時点で銀杏にやられますよ。これが、ギンナンショック!
全てをぶち壊したいときに銀杏のメンバーの「日本発狂!」て声が耳に届けばそこからもう、精神は落ちていきますけどべつにそれでもいいやって思えます。
クラスで人気のあるようなそんな餓鬼にはなれっこないのさ!
十七歳、犬人間、日本発狂、この3曲はすげえ自暴自棄を歌ってて、世の中もクソやけど自分もクソ野郎やと、そう言うてるんですね、日本発狂の歌詞、「誰かを愛するなんてできるかな、こんなに醜い僕だから」があります、それを踏まえて、次の曲にいきます
 
4曲目
 
日本発狂の歌詞に、歌詞カードには載ってないですけど「日本発狂、学級閉鎖、援助交際、日本発狂」ていう箇所があるんですよ、やから曲の流れとしても日本発狂と援助交際はわりとリンクしてまして、こんなに醜い僕だからと歌った彼が次の曲でどうなるのか、
最初「あの娘を愛するためだけにああ僕は生まれてきたの」て歌いだすんですねえ
醜い僕は、愛せる人をみつけたんですよ
でも悲しい噂を聞いたと、。
援助交際の良いとこは、どう考えても実らない恋をした醜い僕が、あの娘の悲しい噂を聞いてひたすらに商店街を駆け抜け、自転車を漕ぎ、家では毎日、真夜中にあの娘のことを考えるも、自分には何もできないことを知って最後に「どうか幸せでいておくれ」ってただ、願うところなんですよ
その願いがどれだけ哀しくもあり、悲痛な叫びであるか。銀杏の曲の中でも1番くらいに好きです。
援助交際はpvもすごく良くてYouTubeにあります。僕はそれを見て銀杏にハマっていきました。
このpvは凄く4人の銀杏BOYZの感じが伝わって好きです
1番最初見たときは峯田さん、甲本ヒロトに良い意味で影響されてるなって思いました。
暴れまくって転げまわって吐き出していく、かっこいいですね
村井守のドタドタしたドラマも初期衝動をそのまま演奏に活かしてる感じがして良いんですよねえ。
 
5曲目
メス豚
 
ああ、醜い僕はもう嫌になってもうたんですかね、ここで急にメス豚と歌います。正直いうと、歌詞は最低なんですよ、もう、最低なんです。でも、アルバムの中にこれがあると人間らしさがここで見えてくる気がしてね、ボロボロになった男子の歌ですね、はい。フラれた日にはこれを聴きましょう。歌詞で「女なんて嫌いだ、女なんて嫌いだ、アメリカなんて嫌いだ」ってあるんですけど、ここのアメリカが凄い違和感なんですよ、あれ、テキトーに叫びたいわけ?無理して言うてる?みたいな。やから女なんて嫌いだってのも一時期思ってしまっただけで、ほんまはそんなやつじゃないんですよ!!たぶん!!だって、最後は「僕なんてどっかに消えちまえ」ですからね、結局全部抱え込んでしまうんですよ。
 
6曲目
あの娘は綾波レイが好き
 
はい、ドロドロのネチャネチャのズブズブのあの娘の歌です。あの娘側の感じがこの曲では、わかります。あの娘は中谷美紀が好きって曲がありまして、YouTubeにもあるんですけど中谷サイドからNGになったかなんかで、綾波レイになりました。ガイナックスかな?エヴァの制作会社に曲名に使っていいか、歌詞の内容も伝えて電話したら良いよって言われたみたいです。
いや、歌詞の内容踏まえてよー許可だしたな、って思うんですけどね。
あの娘は中谷美紀が好きとは歌詞の内容も歌詞から伝わる感じも違うので中谷版も聴いてみてください。
まあ自堕落に溺れていくあの娘の歌ですねえ。あの娘がヤッてる相手は絶対イケてる感じでしょ、ああ悲しくなるよ。
あの娘は綾波レイが好きは好き嫌い別れると思います。この曲はあんまり好きじゃないって銀杏ファンの人何人かいますし、でも逆に好きな人はだいぶ好きって感じですね。
僕は嫌いじゃないし、普通に聴きますけど綾波版はけっこーダメすぎるあの娘なんですよ、中谷版はあの娘にも理由があってこうなってるみたいなのがちゃんと伝わるので僕は中谷版の方がどっちかゆーたら好きです。あの娘は綾波も好きですけどね!!
 
 あの娘は中谷美紀が好き
 
7曲目
SEXTEEN
 
 あの娘は〜に続いてこれもドロドロした感じですねえ。欲望に溺れていくあの娘と僕の歌です。そういや大森靖子さんはSEXTEEN聴いて自分を歌ってくれてるて感じて、銀杏BOYZにハマったっていうてましたね。
あの娘〜、SEXTEEN、次の曲のリビドーは、メス豚までの''醜い僕''とはまた違う人物の感じもあるんですよねえ
あの娘〜からの僕はあの娘が溺れてしまう相手って側面もあって、この僕は自分も欲望に溺れてしまうが故に、どんどん落ちていってて、メス豚までの醜い僕は、とにかく相手がいない、砂漠でいうとオアシスを探しもとめて放浪してる感じなんですよ。からっからです、
逆にあの娘〜からの僕は溢れすぎてそれに溺れてるみたいな。自分も自堕落に陶酔してるんですね。
SEXTEENは最後の愛を滴らしてーー!のとこが好きです
 
8曲目
リビドー
 
歌詞の「納豆ご飯食ってからチューしよう」が衝撃すぎてね、キス経験したことないときにこれ聴いてチューてそんな状況でもするもんなの?て思いましたよ。
リビドーってのは性的衝動です。峯田はアルバム制作するときに性欲が足りない、オナニーもっとしろ!てメンバーに言うてたみたいです。とにかく溜まったもの、そのエネルギーみたいなのを曲に昇華したかったんですかね、凄いですよね、その考え
銀杏BOYZ DOORはここまでわりとドロドロネチャネチャズブズブの曲できました。聴く人によっては最低、とか引く人もいるでしょう、そんくらい沈んだあとにですよ、次の曲です
 
9曲目
 
いや〜綺麗、メロディも歌詞も凄い綺麗であり美しくもあるんですよ。一節一節も面白い表現がありまして僕は大好きです。ええ、前のブログで書いたんですけど僕はこの曲を聴くと初めて行ったときの風俗嬢思い出します。思い出は美化されるって言葉がありますけど、そうなんですよ、あの人と、あの娘との思い出は美化されます、でも、この曲聴くとそれの何があかんの?て感じがしてね
美化してもいいんですよ、自分の思い出を託せる、そんな曲だと思います。
夢で逢えたらは思い出を飾る上で最高の額縁だと思いますよ。
 
10曲目
 
もうね、普通に良い曲なんですよ。歌詞というより詩やし。銀杏ってこのタイプの曲もできるって感じました。まあ楽曲自体はゴイステからありますけど、銀杏のアルバムにあるからもっと意味が出てきますね。
高校のときに友達と遊んで帰るとき、冬やってね、大阪なんで雪なんか1年に2回くらいしか降らないんですけど、駅から出た瞬間に雪が降ってて、そんときに聴いた銀河鉄道の夜が凄い美しかったですねえ。
夢で逢えたらからの銀河鉄道の夜の流れが良い、好きです。
 
11曲目
惑星基地ベオウルフ
 
人間は汚い部分もありゃ少しでも美しい部分もある。その少しの美しさ、醜い僕にもある綺麗な部分、それがこの曲から伝わります。日本発狂で「誰かを愛せるなんてできるかな こんなに醜い僕だから」と歌ったあと、惑星基地ベオウルフでは「ああ神様はこんな泣き虫の僕をきっと笑うだろう 宇宙の果ての城にあの娘はとらわれたまま」て歌うんですよ
構造としては同じでも、全然言葉にしたら違うんですよ、銀杏BOYZは人間の醜い部分、綺麗な部分も両方見せてくれます。
曲の真ん中の「あなたはきっと幸せになれるわ だって私を幸せにさせてくれたもの」が凄い好きです
この言葉で色々救われますし、成仏できますよ、ほんと。
 
12曲目
夜王子と月の姫
 
まあ曲名からして良いですよね
凄い夢の話なんですよ、そんな綺麗すぎる恋なんてあんのかって、世界の終わり来ても僕等は離れ離れじゃない、そんな綺麗すぎるのあんのかって、でも、そんな現実離れした世界観やからこそ見える夢の2人の関係ってのは成立するわけでね、そこが良いんですよ。叶わない理想のような関係も、現実離れした世界観の中では成立できる。
曲の中で出てくる少年は、ああこんな醜い僕にそんなことできるんかなと夢の物語を想像してね、んで、プラスチック、無機質な、意味のあるかないかわからない涙が現実じゃ溢れ落ちる。
素晴らしい
 僕も夜に月見ながら妄想したいですよ!
 
13曲目
no future no cry 
 
これまでの曲の男の一人称は「僕」なんです。
でも、no future no cryの一人称は俺なんですよ。僕が急に俺ってなるからこそ歌詞の「俺は俺の悲しみを歌う 俺の悲しみをここにみつけるために」が印象強くなるし、なんでもない普通の少年が得体の知れないものを心の奥に抱え込んでるってのがわかるんです。
あと、no future no cryの歌詞、「未来は無いけど泣いちゃダメさ」てのは、まだ泣くほどやってないじゃないか、泣くにしては早いよって意味で捉えてます。
この曲は誰かに向けてというより、自分の曲なんですよ、やから俺って一人称なのかなとも思います。自分の中の化け物と自分との対峙のような。「お前に会いたくてここまできたんだ」ってのも過去の醜い僕に語るような気もしましてね、この曲は意志が強くて好きです。叫びたくなるし。いいねえ
 
14曲目
人間
 
この曲は10分ありますけど、アルバムに収録したのが10分なだけであって、本質としては終わりのない歌やと思うんです。なんというか、終わりという着地点に向けて歌ってるというより、ただ叫び歌い狂う、それの継続の歌やと思います。
ある点に向かってうたってるわけではないんですよ。いつまでも歌える。そんな曲やと思います。まわるまわるぐるぐるまわる。我々人間が生き続ける限り、この歌は続く、そんなイメージがわきます。
エネルギーが物凄いし僕は初めて聴いたときに一気に好きになりました。
YouTubeにあがってるライブの人間も凄くてね、会場を走り回るんですよ、峯田が。
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このライブの映像は凄い、生きてるって実感できる。
人間を全否定し、全肯定する、それが銀杏BOYZの人間やと思います。いや〜凄いよ
 
15曲目
なんとなく僕たちは大人になるんだ
 
これ、カラオケでもチン中村26歳誕生日!の部分が入っててね、びっくりしましたけども。
この曲も良いですよねえ
アルバム最後がこれってすげえ良い。
なーんかセンチメンタルでいてもたってもいられないみたいな青年の心をモロに代弁してくれてます。
共感できすぎてしんどいっすよ。
「明日はなんかいいことあればいいな」
みんな成長するし、大人になるし、でも俺は変わらずにこのままで、なんなんやろうってなりますけど、そういう感傷的な考えみたいなんが歌にそのままなっててね、僕は好きです。
 
 
はい、てことでね、誠に勝手ながら改めてレビューしてみました。まあ話せばもっと長くなりますけどもやっぱこのアルバム良いですよね
エネルギーが詰りまくってますよ。
衝動が全編にわたってあって、そら影響されますよ。
名盤ですね。
あー、ブログの締め方がわからん、わからんよー
くそー、援助交際みたいに最後はthe jamのin the city でかっこよくしめたいけど文字やからできねえ!くそう!
もう、しゃあないから写真貼るわ!
デレレレレレッデデデレレレれ!!
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おわり
 
最後までありがとうございました
銀杏BOYZは本当に面白いバンドやと思いますよ。
 

風俗道中記 夢で逢えたら編

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去年の真冬ですかね、精神的に疲れてるときがありましてね、癒しがとにかく欲しかったんですよ。もう、あとは癒ししかないぞと思いましてね、それまで風俗は行ったことなかったんで行こうと思いました。

1人やとシステムがわからなさすぎて不安なんで風俗にやたら関心がある後輩と2人で行ったんですよ、その後輩も風俗は初めてでした。

尼崎にあるね、風俗に行ったんですよ。

ダウンタウンの故郷の尼崎です。

まあ着いたときは18時くらいでね、真冬ですから完全に夜でね、飯は尼崎駅近くの商店街の立ち食いうどん屋さんで食べました。

もうね、ボロボロで麺もコシもなにもないようなうどんやったんですけど、真冬ですから美味しかったです。いや、そんなことはどうでもよろしい

 

んで尼崎の独特の雰囲気を味わいながらその風俗行ったんですよ

まー、ね、ちっさい家みたいなんがいっぱいありまして玄関先に女性とおばちゃんがいてるんですよ

おばちゃんってのは受付みたいなもんですね

んでめちゃくちゃしつこいアニマルおばちゃんにね何円か渡して二階、三階にその女性と上がるって感じですかね、

パネルじゃなくて本人がもう目の前にいるんで恐縮ながら選びまして

一室に入ります。ほんならその一室てのはおそらくその娘専用の部屋になっててちっさい鏡台とか化粧品セットとか灰皿もあって煙草も何本か吸い殻あるみたいな感じやったんです

薄暗い部屋にね、そんな感じで。

その娘にこういうとこは初めてですっつって、何歳か聞かれたんで当時の年齢、20歳って言うたんですよ。

ほんならね、「〇〇年生まれ?え!この前の成人式行ったってこと?私と同い年や〜〜」て言われたんですよ、たしかに同い年やったんです。

そこで僕は普段から想像、妄想が行き過ぎる癖がありましてね、それが発症して心の中で「ん?俺が成人式行ってた日にこの娘も違う場所で成人式してて振袖も着てたであろう。いや、まってくれ、俺が小学生の頃、休み時間にドッヂボールしてるとき、この娘は何をしてたんやろか、てか、いつから風俗で働きだしたんやろ...」てなったんですよ

もう、めっちゃ考えてもうてね、そんなん思いながらも、服脱いでね、キスしたんですよ

その娘が人生で2人目のキスの相手でした。

んで、なんでか僕はそれをその娘に伝えたんですよ、2人目ですって。ほんならめっちゃ驚いて

「なんか私が2人目ってごめんなー。私、経験人数1000人やからさ、もうお金貰えれば誰でもいいし、セックスしてるって感覚はもうないの」て言うてね、半笑いで話すその娘の目は笑ってなかったんです。僕が見る限り

 

なんなんですか、一体

まあその娘はここで働く前にデリヘルやってたみたいでね、てなると毎日はそらできませんから18歳以下のときもやってた計算になるじゃないですか

何が原因でここに足を踏み入れたかはわかりませんよ、その娘がやりたいゆーてやりだしたならアレですけど、社会ってなんなんですか

そう、いいながらも僕は風俗に行ってるわけでってのを考えちゃいましてね

プレイが始まりだしてその娘はなんのためらいもなく行為をするんです

たしかに僕はお金を払ったんで誰でもいいしの1人になったわけですけどね

んで、しばらくしたら「たぶん、君は風俗向いてないと思うよ、楽しめないと思う。優しすぎるんやと思うよ」て言われましてね、ああ

その僕の優しさが僕はいらないんですよ

 

んで20分って決まってたんで終わりましてね、帰りにその娘から缶のコーラ貰ったんですよ。んでバイバイってお別れしてね、もしかしたら一生会わないよなあと思いながら別れました

 

その時期はね、どついたるねんの「精神」をやたら聴いてました

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風俗行く前から聴いてたんですけど、その日以来妙に染みるようになりましたね

なんかね、風俗行った日の夜はまあ大丈夫やったんですけど次の日からじわじわその娘のセリフとか、あの淡いピンクで照らされたせまい一室の風景とか思い出してきてね、煙草の吸い殻とか。なんで想い出すねんきしょいですよね、いや、わかってるんです

んで、あれ?おれ、その娘のこと好きなんじゃね?て思い始めるんですよ

まあ、そう思うこと自体は「君は風俗向いてないと思うよ」に帰ってくるわけですよ

んで、ものっすごい気になってね、その娘が。

可愛かったんですよ、ほんまに

ああ、まじで可愛かったな

30分くらいしか会ってないんでうっすらしか覚えてないけどたしかに可愛かった

もうね、その後の2週間くらいはまじであの娘をなんとかあそこから救い出せないか考えました。なんとかしたいって凄い思ってて、映画「タクシードライバー」のトラヴィスになってもいいやってまじで思ってたんですよ

でも、現実問題それがその娘にとってそら余計なお世話やし、キモって話でしょ

やからそんなこと僕が想おうと無駄なんですよ。現実問題、無理なんです

自分の無力さ、結局何もできない虚しさと、自分もお金でその娘を買った身という事実、それがのしかかってくるだけなんですよ。

 

さっき、どついたるねんの「精神」聴きまくったって言いましたけど銀杏BOYZの「夢で逢えたら」もそれからずっと聴き続けてましたね

銀杏の「夢で逢えたら」を聴くと僕はその風俗嬢を今でも想い出します。

元カノ、元彼、好きやった人いろいろでしょうけど、僕はその娘を想い出します。てか、その娘の歌なんですよ、わけわかんないこと言い出してますね、すいません、でも僕の中ではそうです

たった30分くらいですけど、その娘のことが気になってね、てかたぶん一生会えないに近いんで「夢で逢えたら」の中にしまい込んだのかもしれないです。

その娘からしたらただの客ですよ、僕なんて

なにもできないし、僕がなにか思っても無駄なのはわかってるけど、たまーに、あの娘元気にしてるかな、とか幸せにしてるかなとか、考えてまうんですよ!!!俺はあの娘の笑顔が見てえよ!!

いや、未練とかそういうのじゃないんです。

僕はあの娘が、今、人生を生きてるならそれでいいんです、幸せならそれでいいんですよ

例えば、その娘と偶然会って話せる機会になろうとも話そう、とかはならないんです

 

初めての風俗はこんな感じでものすごいこじらせてしまいましたね、ええ。

銀杏「夢で逢えたら」の中にしまい込むですよ、ほんま、なんでこんなやわいやつなんでしょう、大したことないなー

俺は大したやつじゃないよ

 

 

おわり

 

 

 

ps

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 あの娘に幸あれ!

 

 

 

銀杏BOYZ『骨』のMVを見た

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好きなものってのは、だんだん''思い入れがあるから好き''って側面も出てきて、本当にそれは良いものなのか判断する際にフィルターがかかってしまう。歌っている人が好きなら、その人がどんな曲を歌おうとも認めてしまう
楽曲の中で異常に思い入れがある曲が存在するなら、その曲はその曲自体の優れた面と、自分の思い入れで、好きが形成される、形成されてしまう。
銀杏BOYZが好きで峯田が好きで、何曲かは自分の中で特別な思い入れがある。そんな曲たちは自信を持って好きだと言えるし、曲としても良いと言える。
ただ、銀杏BOYZだからといって全肯定する感じにもならなくて、実際、この曲はあまり聴かないってのもある、少ないけどね!!
それは昔というか、前の体制のときの銀杏の曲でも2曲くらいあるし、エンジェルベイビーもそう
まあやから3、4曲くらいですかね

 

 

「曲に意味なんてない」
その言葉はその曲を作った人が言う言葉であって聴いてる側が聴いてる側に使うのはどうなの?と思う
たしかに作り手にその曲を作った意味なんてなくても、聴いてる人の中で意味ができあがるわけじゃないですか
その意味ってのはその人の思い入れでもあって聴いてる人によって更に曲が形成されていく。
んで余計に好きになってくし、音楽にこじらせていく
銀杏BOYZを聴き始めて、好きになって、銀杏''関連''のものまで手を出してくのがわりとファンの人らの中でも多いと思う
わかりやすいのはグミチョコレートパイン読むとか、峯田が主演の映画見るとか
そんな峯田が主演の映画『アイデン&ティティ』
原作はみうらじゅん
峯田と麻生久美子さんが出演していて今からおおよそ15年前なんでどちらも若い
昨日公開された銀杏BOYZの『骨』のMVはどう考えてもこの、『アイデン&ティティ』と関連してる。
商店街をただ歩く2人、ほんまにただ歩くだけで、そのなんでもない日常、なんでもなさすぎるけど2人で歩いてることの幸せ、それを見た。
何か2人に特別なことが起こるわけでもない、そういうのはいらなくて、ただの2人の歩き、それだけで見てる側もなんだか幸せになるし、泣けてくる。
『アイデン&ティティ』を見てなくとも良いものに思えるかもしれない。
ただ、MVが作られる前提として、明らかに制作サイドは『アイデン&ティティ』を意識したと思う。ていうかしてなくてもファンは関連づけると想定はできる。たしかに自分も映画を思い出したし、ツイッターでもそれは言われてた。
おおよそ15年前の映画で、あれからの月日、銀杏も自分も変わった。そこで銀杏の新曲、骨のMVで、ただ、商店街を幸せそうに歩く峯田と麻生久美子さん。
そんなんね、良いに決まってるじゃないですか、いいね👍があるなら押すしかないじゃないですか、
最初に言うた思い入れフィルターもかかってますし、麻生久美子さんの絶妙な女性像、そら良いですよ。
エンジェルベイビーと二回戦のMVはそのMVの中で話があって、単独の作品でした。そこに銀杏ファンが喜ぶ前提や設定は別になかった。
なくても全然良いのです、その単独のMV内での世界観で勝負すればいいのだから。てか本来は世界観や物語だけで勝負する場やと思うんですけどね。
でも、骨のMVは銀杏ファンが喜ぶような前提や設定をぶちこんできました
そんなん、そんなん、良いに決まってるじゃないですか、
ファンはそら喜ぶでしょ
俺もええやんってなったし

でも見誤ってはいけないのは骨のMVは前提があって成立してるということであって、MVを見る際も思い入れフィルターを通して見ることしかできなくて、それはそれでええんやけど、それがベストかって言われたらわからない
前提で成り立ってるとか、ファンが喜ぶ設定であること。
骨のMVは僕は良いと思います、でも良いと思うと同時に「これでいいのか?」て思ったのもあって、ほんま、ややこしいファンですね、すいません、
でも思ったんですよ
そら『アイデン&ティティ』見てない人が見ても良いものとは思いますけど、それは見る側の話で、制作サイドは『アイデン&ティティ』ありきでしょ、

あー!ややこしいやつやわ!僕は!やんなっちゃうよー!
なんで良いと思ってもこう、気になるとこがあるのでしょうか、素直に良いねー!だけ言えないのでしょうか、
これも''思い入れ''のせいですかね

こんな意見、銀杏BOYZからしたら余計なお世話の極みですからね

あと感じたのは好きなあの娘に手を伸ばすけど届かないってのが昔の銀杏なら、今はあの娘が隣にいる状態なんやなと思いましたよ
手は届くんです、もう、あの娘の手は握れるんですよ、銀杏BOYZは。
やからって違うって話じゃなくてそれはそれで良いです、ただそう変わったんやなって思いました
そういう変化、2人の世界がもう存在している状態を歌うっていうのを峯田と麻生久美子さんがただ、商店街を歩くMVで知れて良かったとも思います。 

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骨のMVは前提ありきのものであってそこには思い入れも重くのしかかってきて、そういう作品だと思いました。もちろん、それはそれで良いのですが、そればっかりはきつい、やっぱり本当に作るべきは目新しいものであって、何回も言いますけど、骨のMVは良いと思います。けど他のMVとは違う系列なんです。単独で存在しているものではないし、そのMVだけの物語があるわけじゃない。

今回のMVは良いけども、それはそういうの(前提や設定としてファンが喜ぶのを詰めたMV)もあっても良いってことと思いました。  ただ、そういう作品がメイン、銀杏の主としてなってはならないです。それは前進することにならない。本来はエンジェルベイビーや二回戦のMVが主であり、そちらが多く評価され、前提ありきの骨のMVはサブとして、そういうMVもあって良いって感じにならないといけないと感じました。

 でも、そんな僕のようにいちいち意味を見つけようとしたりMVの世界観がどうとか、そんな見方は懐古主義に繋がるともなるとも思います

骨のMVのようなファン受け絶対の作品の方が単独で存在する作品よりウケてはダメだと思うし、かといって懐古主義にもなっては前進もしない。

過去作のオマージュやリブート的、ファンが喜ぶスタイルから更に新たなものを生み出す、というよりは制作サイドからすればアイデン&ティティ前提で、''思い入れ''に特化した骨のMV、それは、たとえ良いものでも決して新たなものを生み出したわけではないと思います。振り返りの作業はたしかに必要です、やから良いと思いますけど、これがメインになってはいけない。

銀杏トリビュートアルバムや銀杏BOYZのムック本しかり、振り返りは何回でもできてしまいます。ただ、それは前進させる機会にはなりますが、そのような作品で前進するわけではないと思います。

 

僕は銀杏BOYZを懐古主義に走らず、かといって疑問の念を全く持たないってのもせずに、良いバランスで見たいし、銀杏の作品を良いと思いたいし、評価したいですけど、そもそもそんなかしこまった見方さえ、おかしいといえばおかしい

もっと気楽に見てもいいんですけど、僕の中で銀杏を聴く意味が大きくなりすぎて、思い入れもあってね、変なやたらややこいやつになっちゃってます。

 

とにかくね、いろんな感情や考えが湧くMVでした。
そういうMVを作れるのが銀杏BOYZの良さであり、峯田の良さでもあるなと思いました。

 

あと、文章読んでなんじゃお前って思われた方、すいませんでした。

 

最後まで読んでくれてありがとうございます。

 

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いや、しかし色々言いましたけど麻生久美子さんってほんといいですねえ。

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夢で逢えたらいいなー!!

 

 

おわり

エロ本見てたら声かけられた話

小5くらいのときにね、もうエロ本が見たくて見たくてしょうがなくて友達とコンビニ行ったんですよ。

もう、なんせコンビニエンスじゃないですか、そらエロ本、成人誌もあるわけでね、とりあえず見に行ったんです。4人くらいで

スタンドバイミーみたいなもんですよ

 

んで何の苦労もせずチャリで5分くらいでコンビニついてね、見に行きます。

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でもね、成人誌ってそら年齢的に見たらあかんし、閉じてあるんですよ。

もうそれでどうしよ、ほんまにすっごい見たかったんですよ、

もう諦めるしかないぞと。

でも、グラビアとかは週刊誌に載ってるんでそれを見たんです。

わりと過激なのもあってね、もう、そんときの写真が今でも覚えてるくらい衝撃やったんですよ、おしりとか、おっぱいとかが、

あの〜〜、そうです、衝撃やったんですよ、僕らには。おしりとか、おっぱいとかが、

水着は着てても、もう、衝撃やったんですよ。

ほんで、友達らと「これはやばいなあ!」「おっぱい!」「割れ目!」「スジ!」て言うてたぶん想像以上に声デカく盛り上がってたんですよ

ほんならね、店員がちらって見てきてやばい!!って焦って事務用品が売ってるコーナーに逃げたんです、とりあえず。

ほんで領収書とか何の意味もなしにペラペラしてたんですよ、みんなで

当時、領収書ていう概念を知りませんから何じゃこれは?と思いながらも誤魔化すためにペラペラしてたんですよ。

ほんならね、店員って27歳くらいの女性やったんですけど、胸が大きかったんです

ほんで髪が明るくてね、むちってしてる感じの人やったんですけど僕らのとこにきて「なーに見てたーーん?そんなん(領収書)わからんやろー?なあ、なに見てたーん?」てからかってきたんですよ!!!!!

「いや、いや、何も見てないです..」て言うてね、

ほんまですよ、もう、4人ともガチガチなってもうてね、おっぱい、おしりに衝撃受けて店員にバレて、逃げて領収書見てたらその店員がからかってくるんですよ、僕らを。

 

あの女性、絶対エロいわあ、。

まず、エロそうやったもん。 

僕ら小学生ですよ?

にやにやしながら巨乳の女性にからかわれて、小学生には厳しすぎますよ。

ああ、あんとき高校生くらいなら鼻血もんやろなあ。戻りてえー!もう一回からかわれてー!

その女性が今何してんのか知らんけど、あんときのにやにやの顔、俺は忘れてないからな!!

 

 

 

 

銀杏BOYZ「二回戦」のMVを見て、

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どうもこんにちは自称バームクーヘンです。

3日前くらいですかね、二回戦のMVが公開されまして、ツイッターでは僕の見た感じ、エンジェルベイビーのMVのときより賛否両論て感じがしました。

僕もすぐ見ましてね、エンジェルベイビーのMVは僕はあまり良いとは思えなくて、まあそれもブログに書いたんですけど、今回、この二回戦のMV、映像作品としては良いと思いました。

 

MVの監督はターボ向後さんで、AVを撮ってる監督さんです。

出演は峯田さんと、湊莉久さん

湊莉久(みなとりく)さんはAV女優でKissの大ファンですね、あと学生時代に銀杏BOYZコピーバンドをしていました。

 

MVの最初、現実離れしたような白を基調とした空間に2人はいます。凄く幻想的な空間で想像の世界、夢の世界のように感じさせます。

二回戦のMVは僕は刹那的な、その一瞬の、2人の空間、2人だけの空間の映像化やと思っていて、ある男の夢の中にいるあの娘との話、やと思っています。その娘ってのは妄想というよりは、かつて自分と実際にいた彼女やと思います。

夢で逢えたら、というより夢の中に逢いにいっている話かなと。

二回戦って名前からもわかるようにあの娘がいて、またはかつておって、その空間があったってのがわかりますしね。

 

ターボ向後監督のブログの二回戦についての記事では、冒頭に駆け抜けて性春の歌詞が書かれています。

たしかに、駆け抜けて性春も「わたしは幻なの あなたの夢の中にいるの」と、頭の中にいる、かつてのあの娘像ってのがあって、それと似てる、二回戦のMVは駆け抜けて性春の世界観と似てると思いました。

二回戦はエンジェルベイビーのMVと比べると異常なカット数なんですよ。

それは何でかっていうたら想像とか、頭の中にあるかつてのあの人といた日々って断片的ですよね。一瞬、一瞬のその幸せな空間が脳裏に焼き付いてる感じ。それを表現していて、MVの中でテレビ画面とか''何かの中のもの''ってのがよく出てくるんですよ。

テレビ画面の中の峯田とか、瓶の中の拳銃とか、浴槽の中にいるあの娘、カーテンの中でいるあの娘、それは想像の中のことってのを表していますよね。

 

 序盤でビデオを入れる描写があります。テレビ画面には峯田がいて、映画『タクシードライバー』の描写のオマージュも出てきます。

このシーンが映画「タクシードライバー」のオマージュやとしたら、銀杏BOYZタクシードライバーをめちゃめちゃ使ってますね。

峯田、好きなんやろなあ、トラヴィス

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ほんで、外側(テレビ画面の外)には峯田がいるんですよ。つまりは、かつてのあの人といた日々、脳裏に焼き付いてる断片的な記憶は、映画のフィルムのコマのように存在して、それは再生できる、想像すればあのかつての日々に想いを馳せれるってことやと思いますし、そこに意味を見出してるんですよ。

過去は過去でおさらば〜〜というよりは、過去の一瞬の物語にも意味を見出そう、ていうかそこに生きがいを待たせてもいいじゃんってことやと思います。

 

プールの中で2人はキスします。この描写は何回かに分けてあります。

海辺?河原にも見えるけど、まあ、海の波の描写も後半であるし、海辺ってことで、この海辺で2人は歩きます。この描写も何回かに分けてあります。

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プールの中でのキスしたあとに、時計が置かれてるカットが入るんですけど、この時計の描写もまさに、あのかつての時間、刹那的な物語ってのをわかりやすく表していますね。

水の中ってのは水に潜ればもっと2人の世界になります。でもそれは死を意味します。水ってのは生と死が表裏一体ですよね。ちょうど境目なんですよ、水に浸かる2人ってのは。まさにそれは綱渡りのようで、海辺のカットでは綱渡りのように歩く2人がいます。

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空っぽの浴槽の中にいた彼女、海辺を2人で歩き、プールの中で2人はキスをする。それも、後に2人はキスしながら潜っていきます。

一瞬の世界を、永遠にするって意味かなと、僕はここで思いました。最初のプールの中でのキスのあとの時計が映るカットでも、時計は動いてなくて時計って継続して動くのが、当然ですよね、でも針が止まって時間が止まる。それは針が進むことよりも''永遠''の意味を持たせると思うんです。二回戦のMVは永遠の意味を時間の継続というより一瞬のそこにあった時間、空間、刹那に永遠性を見出しているんです。

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そういった、刹那的やけどそれこそが永遠となる、そんなイメージを持ちました。

永遠ってのは継続する時間軸では嘘に聞こえるけど一瞬に永遠性を持たせれば、それは真理に近くなると思います。

また、映画の中でのあの娘、記憶の中で断片的に存在する2人の空間は、もう今、この世界になくても、映画が残る限りフィルムがあり、記憶があり、それこそが永遠になる。僕はそう思います。

 

プールでキスしながら水の中に潜った2人は起き上がるんですけど、次のカットでは花火を2人が持っています。

花火は火を付けて一瞬煌びやかに光を放ち、消えますよね、でもその一瞬が幻想的で魅力なわけで、あの人はいなくなっても、2人で過ごしたあの時間、あの空間は僕にとって一瞬やけど永遠で煌びやかなもの、そこに生きる意味を見出すって意味かなと、思いましたね。

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途中でね階段を降りる2人っていう描写があるんですけど、彼女は本を読んでいて、峯田の方はろうそくの火が消えないように、消えないように、大事に持ちながら歩いてるんですよ。それも、ろうそくだっていつかは無くなって消えてしまうけど、その火が灯ってる瞬間を大事にする、花火も光ってる瞬間に意味を持たせる、そういう刹那の永遠性が繰り返されてるんですよ、二回戦のMVは。

 

海辺のシーンでは最初、海辺でおんぶして歩く2人、しばらくして綱渡りのような感じで歩く2人、最後は十字架を持った彼女を背負う峯田のそれぞれがあるんですけど、十字架を持つ彼女、その彼女は僕は、もうこの世にいなくなった彼女やと思っています。その彼女を、十字架を持った彼女を背負い続ける、キリストのように十字架を背負い歩く。彼女に永遠性を託して自分はそれでもこの瞬間を生きる、そんな印象を受けました。

MVの途中で「僕は君を連れていくよ」て文字が出るんですよ。まあこれも君との一瞬の物語の永遠性を背負っていくてことかなと。

 

 

花火を持っていた2人は次に風船を持ちます。

(花火が消える描写は無いですが)花火が消えたあと、花火が光っていた一瞬の物語に永遠性を託して生きがいを見つけ、それを背負い続けると決めた彼は頭の中にその、一瞬の物語を映画のフィルムのようにコマとコマ、断片的に焼き付けます。でもそれは綱渡り的で、手を離せば飛んでいってしまう風船のようやけど、そこに自分は生きがいを持たせる。

二回戦のMVはそういうことかなと、僕は感じました。

 

考察してるとどんどん様々な要素を見つけれて、面白いMVやなと思いました。

映像作品として、僕は好きです。

 けど、色んな人が様々なことを思うのもわかるし、自分も思うことがあります。

 

二回戦のMVは見る側とセックスしようというよりは銀杏BOYZと監督のオナニーの感じがします

監督は元々銀杏好きで、銀杏のMV撮れるとわかってキャスティングして、MVでは看板の峯田を主演に、彼女役には学生時代に銀杏のコピーバンドしてた湊莉久さんを抜擢して、峯田とキス、それも、MVの公開を湊莉久さんの誕生日にしちゃうっていう。

めちゃオナニーになってません?

いや、湊莉久さんの作品ならそれでいいかもしれないけど、銀杏BOYZが主体ですから、峯田もそれを望んだか知らんけど、誕生日に公開、ましてや絡みがある女優さんのって、ん〜〜。

その一連の流れは面白いと思えば面白いですけど、ヤバイと思えばヤバイですよね。

 

そのね、映像作品として物凄い想いがあって撮られてるのがわかるんですよ。監督の想いが。

でも、自分の映画とか作品でやるならどれだけ作家性が出ても良いでしょうけど、MVは軸にはバンド、その曲があるわけですから、もう、曲の時点で表現なんですよ、その表現を映像という表現で上手く見せるのがMVで、そのMVが、二回戦では作家性が出すぎて、それが逆に銀杏ファンの中でも賛否両論って結果の1つの要因かなとも思います。

ターボ向後さん、AVでも、わりと癖のある作品撮ってて、作家性が強い監督なんですよね。しかも、それに合う人と合わない人が出てくるタイプの監督さんやと思います。

 

 

 

曲の話でいうと、今回、イラマチオから二回戦に曲名が変わりました。

それは僕は二回戦って名前がベストかはわからないですけど、イラマチオは2人の世界というより1人と1人の世界ですから、二回戦のような、2人の世界って名前にしたのは良いと思います。

かつての銀杏の世界観(1人の世界)から今の銀杏ふたりとか複数人のことを歌う銀杏に合ってますしね。

ええ、またそれも良いと思うだけでその世界観ってのは俺の好みなのか?て言われたらまたアレなんですけどね。くそう!単純にはいかねえぜ!

 

さっきの話でね、湊莉久さんと峯田のキスですが、僕は全然良いと思うんですよ、けどしても良いと思うけど、そらしたら色々思う人もいるやろなあってのも理解できます。

職業差別とかそういう意味でも何でもなく、思うのは、相手の女優さんはAV女優さんっていう、職業柄、普段出演してる映像作品は性行為で、彼女が、銀杏のMVに出演してさらに峯田とキスするわけですから、余計、男女ともに思うことあるやろし。

しかもMV監督はAV監督の方ですし、そら色々思う人もいるやろなあと。やから、単純にMV見て良いか悪いか、以外に思うことが多いと思うんですよ。二回戦のMVは。 

 

映像作品としては良いのに(個人的には良いと思う)、余計なフィルターがみんなにかかっちゃってると思うんですよねえ。

あとMV公開された同じ日かな?に、3枚目のシングルにクリープハイプの「二十九、三十」が収録されるてことがわかって、それも正直、全員が手放しで喜べるサプライズでは、無いじゃないですか、もう、そういう考えることが多いんですよ

 

エンジェルベイビーの監督は前に大森靖子さんのMVも監督してて、二回戦の監督は元々銀杏好きやし、自分が撮ったAVのテーマソングに駆け抜けて性春も使ってるし、どちらの出演者も一部、元々銀杏BOYZが好きまたは近い存在で、周辺で行われている気がするんですよ。

銀杏BOYZって姿を明確に変えていくなら元々いた周辺の人たちより、全然関係ないとこから持ってきてやっても良いと思うんですね、

部屋から出ても、結局、周辺に囲まれてる気がしてしまいます。

こんなん、どんだけ余計なお世話やねん!?て話なんですけどね、

 

あ、あ

 

 

銀杏BOYZが新しい情報出す度にツイッター、インスタ、2chyoutubeのコメント欄等々、その他色々な場所で銀杏好きの色んな方が考えを言うたり、議論したりしてて

それも銀杏BOYZ峯田和伸が面白いからこそやと思うんですよ

みんなやっぱ思うこともあるし

そんなみんなが、武道館に集まったらどうなるんですかねえ

僕は楽しみです。

何事も無ければ武道館に僕も行きます。

のれるか、のれないかとかじゃなくて、更新されていく今ある銀杏BOYZを目撃したいんでね。

 ええ、そろそろ終わりますね

はい、今回は二回戦のMVについて書きました。

 

長い文章、最後まで本当にありがとうございました。

なんか、書いてたら量多くなってきてね、もし、もし、質問とか何か言いたいことあるなら全然、ここにコメントでもツイッターでリプでもして下さい。よろしくお願い致します。

  

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ザ・クロマニヨンズの『ザ・クロマニヨンズ』と映画『草原の輝き』

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ザ・クロマニヨンズの1stアルバムと映画『草原の輝き』について昔から思ってることがあったので書きます。

まず、アルバム『ザ・クロマニヨンズ』はクロマニヨンズが2006年に発売した1stアルバムです。

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収録曲は

 

1.キラービー

2.エレキギター

3.連結器よ永遠に

4.グレート

5.やわらかい

6.あさくらさんしょ

7.草原の輝き

8.歩くチブ

9.くじらなわ

10.夢のロッケンロールドリーム

11.くま

12.タリホー

13.まーまーま

14.土星にやさしく

 

です。

僕はブルーハーツハイロウズクロマニヨンズという順番で聴いていったんですけど、この1stを聴いたときは中3くらいの頃で、正直、なんじゃこれは!?て感じでした

でもねー、めちゃくちゃ良いんですよね、このアルバム

クロマニヨンズの曲は、曲の中で物語があるとかじゃなくて、それを飛び越えてると思うんですよ、もはや1フレーズで突き抜けてくる感じ。音も歌詞も無駄がなくて、いや、無駄があることも、無駄の無いうちになっていて、凄いんですよ。

それも、ブルーハーツハイロウズで蓄えてきたガソリンを糧にぶっ飛ばしてる感じ。

ヒロトマーシーも言うたら、ブルーハーツハイロウズのような曲はまだ作れるはずです。でも、それをやらずにそれを壊していってるんですよ

すげえなあ

 

ほんでね、話戻って1stの収録曲には『草原の輝き』てのがあって、このタイトルは映画『草原の輝き』から取ってると思います。

映画『草原の輝き』とは1961年にアメリカで公開された青春映画です。

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監督はエリア・カザン、ちなみにこの人の作品には『欲望という名の電車』があります。はい、これはザ・ハイロウズ『ハスキー(欲望という名の戦車)』の元ネタですね。

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そして『草原の輝き』の主役はウォーレン・ベイティナタリー・ウッドです。

先に言うとくと映画の結末とかじゃなくて、ナタリー・ウッドさん、もう亡くなってはるんですけど原因が水死とされてるんですよ。めちゃ大スターの彼女は様々な映画に出演して魅了して、最期は水死なんですよ。なんの因果でしょうかねえ

 

ほんで『草原の輝き』の彼氏役の俳優、ウォーレン・ベイティは『草原の輝き』から大ヒット俳優になったんですけど、その中でも彼が出演をした映画で有名なのは『俺たちに明日はない』です

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この映画もザ・ハイロウズ俺たちに明日はない』の元ネタですね

映画も曲も『俺たちに明日はない』めちゃめちゃ好きやわ〜〜。

曲の『俺たちに明日はない』の歌詞の「紅茶飲みながら吹き替え版の映画」ていうテンポも言葉のセンスも凄い良いし、映画愛がめちゃ伝わってきます

ブルーハーツの頃から名前なりなんなりを曲で表現したりして甲本ヒロトさん、真島昌利さんの映画愛を感じますねえ。

 

映画『草原の輝き』は高校生カップルの話なんですけど、もうめちゃめちゃラブラブなんですよ、バカップル全開なんですけど、彼女側の母さんは偏った考えでそれに抑圧されて彼女は彼氏に性を解放できないんですよ、いうたらキスまでなんです。

彼氏はそのへんすげえもがいて、愛してるしそれ以上もしたいと、結婚もしたいって感じなんですけど、彼氏は彼氏で父親にやたら干渉されて将来はこうしろとか言われて、お互い悩みまくってるんですね

そんな日常の中で2人は寄り添ってやってくんですけど、まあ色んな問題が出てきましてね、さっきの、キスまでってのもそうですし、映画の時代設定は1930年前後なんですけど1929年には世界大恐慌もあって、アメリカの話ですから、そのへんもめちゃくちゃになっていくんですよ、ほんでね、わりと中盤からはまあまあえげつない展開になっていくんですよ

大人はドロドロやし、若者のこと考えてない利己的で、周りのやつらも私利私欲に溢れててね、そんな環境が2人を取り巻くんですよ。

普通にやりたいことができない環境であがいて、何も上手くいかないこともあって、心も廃れてきてってね、そんな中でもわずかな光とか、希望を見つけて2人は自分自身を成長させていくんです。

この映画、僕は好きですねえ。純愛映画ですし、なんせリアルなんですよ、しかもただラブラブして終わりとか愛は強い〜〜とか、あの日は良かったなあみたいな感じで終わるんじゃなくて、2人が人間的に凄く成長したんがわかるんです。お互いがお互いを認めて、相互に影響し合って思考が育まれてるんですよ、そこがめちゃくちゃ良い。体験的な恋愛感覚はその人にとってただの経験とか思い出で終わってないんです。

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(草原の輝きの2人)

僕が『草原の輝き』の中で特に好きなのが映画の中である詩、ある詩が出てくるとこなんですけど、その詩ってのはこれです

 

「草原の輝き 花の栄光

再びそれは還らずとも
なげくなかれ
その奥に秘められたる力を見い出すべし」

 

です。

甲本ヒロトさんと真島昌利さんはブルーハーツを壊してハイロウズになり、ハイロウズを壊してクロマニヨンズをやってきましたけど、全然振り返ったりしてませんよね、2人とも。

それはもう、その日々は戻らないからで、逆に破壊して再生してるんです、それも過去を糧に。

過去の自分のスネをかじったりも全然してないんですよ

詩の「その奥に秘められた力を見い出すべし」これはまさに2人の生き方に繋がるなって思いますし、そんな詩が使われた映画のタイトルをザ・クロマニヨンズの1stの収録曲に持ってきたってのが面白いんですよ

めちゃめちゃかっこええわ〜〜。

 

アルバム、ザ・クロマニヨンズを製作して発表する、普通の人ならプレッシャー半端やないと思うんですよ、あのブルーハーツ、あのハイロウズのって世間はなるわけですから、でもそんなん関係無いんですよね、1stの1番最初の曲、キラービーですよ、ブンブンブンブンいうてるんですよ、ほんで「お前のピンチをいつでも救いに行くんだキラービー」ですからね。次元が違いますよね、かっこよすぎ

なんでそんなかっこよく面白いことできるの?

あと、くまとか土星にやさしくとか、なんでそんな面白いのー!!かっこいいし!!

あさくらさんしょも良いですねえ

あさくらさんしょは歌詞で「1人汗かき」からの最後に「1人喜び」ってもってくるあたりが最高。センス。

全曲言うてたら字数、タウンワークくらいになるんで、あれですけど、も〜あのアルバムええわあ。

ほんで、なんや言うてもタリホーね、この曲、この曲こそブルーハーツハイロウズでロックンロールしてきたからこそできる歌詞の意味と深さ。

僕はアルバム、ザ・クロマニヨンズは''水''がキーワードやと思ってて、タリホーはまさにそうで、水は液体、気体、固体と変化して世界を漂ってますよね

「形は変わる自分のままで あのとき僕はああだった」なんですよ

もう歌詞全体が''水''の変化と自分自身の変化を歌ってて最高なんです

ほんで「氷もほっときゃ流れるぜ」なんです

一体なに!?完成度!

泣くとかの歌詞の表現は歌手によってしつこかったり感じるんですけど、タリホーの「涙の記憶 消えたりしない 漂っている赤道か」ってのは圧巻過ぎてもう、言葉がでないですね。涙と過去の記憶と、水の同じものでも形が気体、液体、固体と変化することを繋げて歌詞にしててもう、はあ、すげえよヒロトさん。

 

タリホーの、ワンフレーズ、ワンフレーズのインパクトは凄いんですよ、それをブルーハーツハイロウズとやってきた人たちが歌うからすげえ!!

 

映画『草原の輝き』の詩

「草原の輝き 花の栄光
再びそれは還らずとも
なげくなかれ
その奥に秘められたる力を見い出すべし」

 

この詩なんかとっくに忘れててたまたまなんやそんな映画あったな〜〜て思い出して、なんとなく曲のタイトルにした可能性もあります、意識して選んだのも面白いですけど、無意識にそんな詩がある映画のタイトルの曲を作り、収録したとしても面白い。

どっちにしても僕はこの詩は凄くザ・クロマニヨンズ自体や、甲本ヒロトさん、真島昌利さんの生き方にあってるよなあって思います。

 

それからほぼ1年に1回アルバム出してシングル出してライブで全国まわってってして、ほんでそれを我々は見てって、贅沢な時間楽しませてもらってますねえ。

アルバムもザ・クロマニヨンズの曲ってのはわかりますけど新しいこともどんどんしてて、ほんとに凄いなって思います。

まさかライブでみんなで「パンチラ〜〜!」(中1とか中2)て歌うなんて思ってなかったですしね

ペテン師ロックではペテン師なんだと歌いますけど聴いてる側からしたらどう考えても本物が嘘つきだって歌うからかっこいい

 

ザ・クロマニヨンズの曲は楽しくてかっこよくてかわいくもあって尖ってて、あ、映画愛もあってって言い出したら止まらないんでね、はい、

もうね、そこに全部あるんですよね

 

ちょっと記事の題名から遠のいてきたんで戻しますね

映画『草原の輝き』は古い映画ですけど面白いですし、ザ・クロマニヨンズ聴く人も聴かない人も楽しめると思います、淡い青春恋愛映画って感じですかね、ペースてきにゆったりと、でも様々な出来事が起こってって感じです。TSUTAYAにあるかな〜〜。

あったらいいなあ。

 

 

まーまーま

 

最後までありがとうございました。

 

 

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