ぼんくら解体新書

俺は絶対サブカル男子ではないっ!

銀杏BOYZ 光・ナイトライダー

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 どうもこんにちは自称バームクーヘンです。

 銀杏BOYZについての記事です。

 

さて、人間に続き10分ほどの光

人間では「君が泣いてる夢を見たよ」と歌いましたが、光では「君が笑う夢を見たよ」と歌い始めます。

「君が笑う夢を見たよ ここは暗くてせまい部屋」

この曲を聴くと自分の心の中に自分が閉ざされたように感じ、こんな最低の自分はあの娘がいる場所へ行けるのか、自分のような人間がと思います。

自分はこんなに最低でも、あの娘には光の指す場所で立っていて欲しいし笑顔のままでいて欲しい。

光は、ズブズブで幸せになれない自分がいて、それでもあの人を追いかけてしまう。そんな人間を肯定する人間賛歌にも感じます。

銀杏BOYZとは希望を聴かせてくれるわけじゃない、絶望の中にとどまるそんな音楽やと思いますね。
聴いて自分の暗闇の中に自分を閉じてしまう鍵をかけてしまう。

やからこそ自分の中にいる「あの人」や「あの娘」には光のなかに立っていて欲しい。て思うわけで、そんな自分を認めてくれるのが銀杏BOYZじゃないでしょうか。

まあとにかくね、あの娘、あの人には幸せでいて欲しいと、自分が犠牲になっても。

暗闇の中で「いけるかな君のいる場所へ」と歌う。ああ

 

 

シングルの光にはナイトライダーも入ってて、僕はナイトライダーも好きです。

正直言うと銀杏聴き始めからしばらくまでナイトライダーはそんなに良いかな?とか思ってたんですよ

でも、なんとなく夜に流してたらすげえ良いやんってなったんですよ。

最近、峯田がなんかのインタビューで「シンプルな曲を作りたい」て言うてて僕はシンプルと無駄のない曲って違うと思うんですけど、このシンプルな曲ってのはナイトライダーに当てはまるなと思いました。

ナイトライダーの歌詞って無駄が多いし、そのまま思った感情が歌詞になってる感じがしてね、無駄がなくとがったというよりシンプルで思ってることをそのまま歌ってる。

メロディもなんか夜を感じれるようなものになってて凄く良い。

 

ナイトライダー 歌詞》

作詞作曲 峯田和伸

 

キミからメールが来ないから
キミからメールが来ないから
今夜も僕はねむれないんだ
一生メールが来ないから

一生メールが来ないから
一生メールが来ないから
一生僕はねむれないんだ
クールなメールが来ないから

目をとじて 横になって キミをおもう
再生ボタン 押したとたん
キミはうたとひとつ

キミは僕のうた
キミは僕のうた
やんなっちゃうな しょっぱくなっちゃうな
suicideしちゃいそだな

目をとじて 息をとめて 幽体離脱
再生ボタン 押したとたん
キミはうたとひとつ

キミは僕のうた
キミは僕のうた
やんなっちゃうな しょっぱくなっちゃうな
suicideしちゃいそだな

しょーもない写メールを撮って
キミに送るよ
喜んでくれるかな
ねえ ほんとは僕 こんなんだよ
キミを守る 夜の使者
正体はナイトライダー

ナイトライダー
ナイトライダー
泣いてないさ
ナイトライダー

 

 

 

 

あーメールこないなあ返事こないな、なんて誰でも思ったことありますよね、布団中で不安になりながら眠れない夜を過ごすってのもありますよね。もう、そんな眠れない夜をまんまナイトライダーは歌ってるんですよ。

しかも、また良いのが峯田和伸の声が物凄い聴こえるんですよね、布団ん中で歌ってんちゃうかって感じさせるし1人の男ってのがより際立つしわかるんですよ。

聴いてても「一生僕は眠れないんだ」て聞くとなんか俺だけじゃないんかって逆に安心する

てか、ナイトライダーの歌詞って無駄が多いと感じさせるって言いましたけどその、無駄がね、聴いてて、眠れなくてどうしようもない夜って余計感じるようになるし「君からメールが来ないから一生僕は眠れない」てシンプルな歌詞が凄い純情になって良い

ようは、そんなどうしようもない夜なんて、自分にとって無駄っちゃ無駄なんですよ。でも、メールこないかなって待っちゃう。

それをシンプルに歌にしてる。素晴らし〜。

あの娘、あの人からメールがこないから眠れない言うてウォークマンで音楽聴く、そんな夜をもう、シンプルにシンプルに歌にしてる。

最後に「君を守る 夜の使者 正体はナイトライダー」てのも良いですね。

ナイトライダーて曲名もええわあ

良いしか言ってない気がしてきた..

はい、最後までありがとうございました。

 

おわり

高校のときにあった教室フェラ事件

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僕は高校生の頃、クラスであまり発言をしない目立たない感じでした。

高2の頃ですかね、僕のクラスは体育会系が多いクラスで女子もわりとハッチャケてる人たちが多かったんですよ。

そんな中で男子5人くらいで、そら身を守るために必然的にその5人になるよな..みたいな、いわばスクールカースト上位から「お前らはまとまっとけ」みたいな感じで科せられた五人組でいたんですよ。

やから行事ごとのときも体育会系か強い女子が仕切る感じやって、女子の中でも西野さん(仮名)てのがいて、その人は物凄い強いんです。

学年の中でもピラミッドの頂点にいるような。

絶対、28歳くらいの、セルシオ乗ってる彼氏おるやん!みたいな、学校迎えにくるやん!みたいな

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体育祭、文化祭も良い感じにみんなをまとめてやるときはやるしみたいな、ちょっとヤンチャやけどかっこいい感じなんですよ。

女子の中でもアンチはいなくて、あの人がいうならそらそうや!みたいなすごくリーダー肌もあってね、ムードーメーカーでもあったんですね。

そんな西野さんって女子が僕のクラスにはいて、その人はイジっ子とかそういうのじゃなくて普通に強いって感じの人なんですよ。

五人組に対しても全然、普通に接するし派閥も作りたがらないし、とにかく強い!て感じやったんです。

 

そんなクラスで僕は過ごしてまして、放課後はね、僕は剣道部に所属してたんで練習を毎日してたんです。

剣道部も全員で6人くらいなんですけど、後輩もいましてね、ある日、筋トレして素振りして剣道の練習メニューこなして、んで17時くらいですかね、顧問の先生がこの後何かあるとかで早めに終わったんですよ。

で、練習の時に使う木刀とか筋トレ用の竹刀は危ないんで剣道場じゃなくて顧問の先生の研究室みたいなとこに直す感じでして、その日は僕と後輩1人がそれを片付ける役目になって2人で直しにいったんですよ。

研究室ってのは僕のクラス(3階)から少し歩いたとこにありまして、そこまで軽く会話をしたんです

〜〜再現〜〜

僕「まああれよな、練習はよ終わってよかったな」

 

後輩「ほんまっすね、彼女とかいたらこの後にデートとかできるんでしょうね」

 

僕「ほんまやなあ、彼女とかおったらどんなんなんやろな〜」

 

後輩「いやあ彼女ほしいですわ〜。わかんないっすよね」

 

僕「できたことないから全然わからんわ、まず女子と喋れない」

 

後輩「え〜〜そこまではないですけど、僕も緊張はしますねえ」

 

僕「せやんな、あっもうすぐ俺の教室やわ」

 

 後輩「2年生のとこ普段こないんで新鮮っす」

 

僕「静かやけど誰かおったら焦るなあ」

 

 

 

(僕と後輩、教室を見る)

チラ...

 

すると、僕の同級生のカップル2人が教室でセックスをしている

 

 

えええええ!!!、?!?!やばい!、

 

後輩「やばいですよ!」

 

僕「今のやばいな、」

 

後輩「いや、リア充なんなんですか」

 

僕「俺らが練習してるときに何をしてんねんな」

 

 後輩「ほんまですね、もう見なかったことにしましょう笑」

 

〜〜再現終わり〜〜

 

 

んで、僕ら2人は何事もなかったかのように部活のみんなのとこ戻ったんですよ。

なんとなーーく、教室を見たらセックスしてる。もうね、びっくりしますよ

その同級生カップルっていうのも僕のクラスじゃなくて隣のクラスのカップルやったんですけど、僕が見た瞬間ね、彼女の方と目があったんですよ。

その彼女の目が完全にトロンてしててイッてたんですね、いやいやいやそんな目、見たくないでしょ。アヘ顔っていいますか、そんな感じやってその2人ってのは僕のクラスの誰かの椅子に座りながらしてて彼氏は僕に背中向けてて、彼女は彼氏の前におるみたいなね、まあ顔の位置が下の方やったんでフェラしてたわけですけど、それを見てしまったんですよ。アヘ顔を。

うわ、もう最悪やと、その2人はどっちかいうたら大人しい感じのカップルやってもう、何してんねんって感じですよ。

んで、まあそんなことがあって、見たときは「誰かの席座ってやってる!」て一瞬思ったくらいやったんですけど、よー考えたらその席の人最悪ですよね。

気持ち悪いでしょ、あの席誰やっけ誰やっけ誰やっけって必死に思い出して、わかったんですよ

 

 

西野さんやったんです、その席。

 

西野さん。あんな強い、性格も強気の西野さん、放課後に自分の席で隣のクラスの奴らがフェラする場所になってる!

もう、あんなに文化祭、体育祭、綺麗にみんなをまとめて嫌らしさもない、ちょっとヤンチャやけど皆のために動いて、発言して、先生とも良い感じに議論してアンチもいなくて、そんな強い西野さんの席が!

そんな西野さんの席が放課後にセックスする場所に使われてる!!

 

もう、それが考えれば考えるほど面白くなってきてね、あ〜〜友達にすぐ話しましたね、あのときは。

 その次の日から西野さんに対して強いって思うと同時になんかなんとも言えない感情で応対してましたね、

もう、なんとも言えない。

 

その2人のカップルてのはそれ以降もやたらイチャつくので誰かが先生にチクって(僕の件とは別で違う場所で何かをしたらしい)人前でそういうことはしないようにって公式に怒られたみたいです。

それ言われても廊下でお互いの手を舐めあってるのは見ましたけどね、まあそんな話が高校時代にありました。

なんか思い出したので記事にしました。

 

おわり

銀杏BOYZ『恋は永遠』のMVを見て

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 どうもこんにちは自称バームクーヘンです。

「エンジェルベイビー」「二回戦」「骨」 に続きまして「恋は永遠」のMVも公開されましてね、これまで思ったことを書いてきたので今回も書きたいと思います。

恋は永遠のMVの監督は三浦大輔さんです。

これまで深く峯田に関わってきた人物で、僕は今の峯田は三浦大輔さんの影響が良くも悪くも無ければまた違った姿だったと思います。

映画『ボーイズ・オン・ザ・ラン』以降、舞台『母に欲す』で峯田を起用し、『裏切りの街』で銀杏BOYZの曲を使うなど、自身が監督・脚本を務める作品に度々銀杏BOYZ 峯田和伸を使ってきました。

肩書きは劇作家だと思いますが、映画監督もしており、僕は三浦大輔さんが監督された作品は好きです。

ボーイズ・オン・ザ・ラン』『愛の渦』『何者』など。

モテキ』の大根監督が撮った映画『恋の渦』も原作三浦大輔さんですし映画の脚本も担当してて、好きです。

 

で、今回の銀杏BOYZのシングル第三弾、まあ三部作だとすれば最後の作品のMVの監督をされたわけですが、ツイッターYouTubeのコメント欄を見ているとそれまでのMVの中でも批判が多めかなと、もしくは好き嫌いはっきり分かれてる感じなんですよね。

それか好き嫌いどうこうより、何が?って思ってるひとも多くいましてね。

たしかに僕も見て、なんでこうなった?てなりました。

 

まず、銀杏BOYZのシールを貼ったヘッドフォンをして、銀杏のバッチをリュックに付け、銀杏のTシャツを着て、銀杏の曲を聴いた女性が夜の街を歩きます。

いや、銀杏のグッズ見せすぎ!!嘘みたいでしょあれ。

プロモーションするのはそらそうですけど、ただ着る、貼る、んでそれをカメラで舐めるだけって!

グッズ関連でいえばね、ストリップ劇場の楽屋でも銀杏のCDや関連本が積まれたりしててね、その見せ方が言葉が悪いですけど、しつこすぎて映像がやたら間延びしてる感じになるんですよ。

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演出的に粋に見えないというかね、銀杏関連の商品が洒落た使い方されてる!とはならないんです。

違和感がすごい、リアルじゃない

そこがとても残念でした。

 

恋は永遠がかかるまで何曲か銀杏の曲がMV内で流れます。

BABYBABY→夢で逢えたら→ぽあだむ→銀河鉄道の夜→恋は永遠

の順番で流れるんですけど、それもね、銀杏の中でもキレイ系の曲ばかりで、シングル三連続、三部作の集大成という意味で過去の銀杏をも、MV内でなぞっていくにしては泥だらけの記憶みたいなのが排除されて過去の銀杏の、はらわたまで見せるような美というより、綺麗な部分だけ抽出されたように見えるんですよ。

汚さまで見せる美しさというより、取り繕った綺麗さてのはストリップ劇場の楽屋での口紅を塗る、タバコを消すこの動作に現れてると思いますね。 

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まず、MVでは冒頭女性が銀杏のシール貼ったヘッドフォンしてるんですけど、ヘッドフォンといえばエンジェルベイビーのMVでも出てきて、そんときは「犬人間」を少年が聞いてて親父にぶっ壊されるんですよ。

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物理的に過去の''それ系''の曲は破壊されるんです。まあそれは過去を壊すって意味ですけどそれは全然良いんですよ。

過去を破壊して過去の軌跡から集めたもので新たなものを作る、エンジェルベイビーができる、それは良いんですよ

エンジェルベイビーそのものが良いか悪いかは置いといてもその姿勢は良いと思います。

そういう抽象的な見せ方なら良いんですけど、恋は永遠のMVはそれを具体的に見せちゃうっていうね。

キレイ系ばかりをマジで集めて曲を流してグッズは並べといて関連本積んどいてってしちゃうっていう。

 

ストリップ劇場の楽屋で恋は永遠のCDを入れて、曲が流れ出すと女性はステージに行き、舞台に立つ。

客の男たちは彼女を、光のなかに立つ彼女を見る。

僕は思うんですけど峯田は曲のスタイルは変わってても、一貫して昔から日常や非日常で起こる全ての事象を歌にしてると思っていて、人生とかそういうのより、もっと身近な生活を歌ってると思うんですよ。言葉で表すと、愛と平和というより恋と退屈のように。

そのリアルな生活や終わりなき日常での鬱憤や出来事を全て歌に昇華してる、ぽあだむ以後はそれをポップにする。

光の中にたつってのもお花畑で女性がいる、それもありますがもっとリアルにいうと、ストリップ劇場もそうなんですよね

ステージで女性がいて、男たちが夢を見る。

これは「廃れゆくストリップ劇場」についてある記事内の抜粋です。

 

 

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 精神的恋愛に近い、なので恋といえども、いっちゃえばかなり敷居の低い、そんな恋もあるとわかります。

違う記事

 

 

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やからおそらくね、僕が思うに「恋は永遠」といえども普通の恋愛だけの話ではないんですよ。

もっさい男どもがステージ上に立つ女性に対して恋することもありますし、過去の女性を投影してステージを見る。それも現実にあるでしょう。でも、そんなかつてロマンに溢れていたストリップ劇場は廃れていってしまう。

全ての場所、場面を峯田はポップにしたいんやと思うんですよ

そういう廃れた場所にも、光を見出したい。

 

恋は永遠の歌詞でロックのレコード聴かなくなってもロックがあり続ける限り、ロックは2人を忘れないと歌い、

古びれたストリップ劇場、かつてロマンに溢れ男どもが恋した場所も、廃れていくけどもステージに立つ女性は今もいて、劇場もまだ存在する。

日常の中でのストリップ劇場なんか非日常ですよ。

でも非日常でしか恋できない男も現実にはいましてね、そんな恋もポップにしたいんやと思います。

そういう意図はわかるんです、意図はわかるんですけどね、ストリップ劇場ていわば箱の中の話で、密かにある感じなんですよ。

やからそれを外に出す、映像で再現でも見せちゃうとそんな密かに箱の中で行われるからこそ引き出されるストリップの良さみたいなのが無くなっちゃうんです。

見ててどうも居心地が悪く、嫌な感じに見えてしまうのはそういうことやと思います。

箱の中で、自分もその中、非日常のカルトな空間にいるからこそ良いのに、動画で外に出されると印象的にあまり良くはならないと思うんです。

やから恋は永遠を、ストリップ劇場で行われる一方通行の恋愛にまで落とし込む、その意図はわかるし僕は良いと思うんですけど、映像で具体的に見るとなんか違うとなる。

 

そもそもそういう現実に存在する箱の中でしか成り立たない恋愛をも映し出すにしては、前半の銀杏グッズオンパレードのせいでリアルには見えてこないし、曲の「恋は永遠」の大衆メロディの雰囲気にしてはMVがアングラっぽ過ぎて、結局、何処を狙ってる、誰がターゲットなのか迷走してる感じに見えてしまうんですよね。

 ストリップ劇場をMVの舞台にした意図はわかりますが、ストリップですから女性は一枚一枚脱いでいきます、その行程を写してしまうとどうしてもエロ要素も後半になるにつれて出てきて、今、エロを求めてないときにエロが出てくるんですよ。

やからどうも居心地が悪い。

かつて輝いていた昭和の館、ストリップ劇場を恋は永遠という大衆メロディにのせて見せる、それは発想的に面白いと思いますが、完成したMVはあまり良く見えない。

 

バランスがね、リアルを見せたいのに嘘みたいな演出やったり、密かに行われるストリップを外に出したり、メロディは大衆やのにMVは凄く意見が分かれるような物やったりそういうどっちつかずみたいなのが見てて、違和感があると思うんですよね。

 

曲の話をすると「恋は永遠」の恋は 普通の恋愛以外にもストリップ小屋で行われる一方通行恋愛も含むというのを見て感じましたが、永遠とはなんなのでしょうか。

永遠とは嘘っぽいです。しかし、ここでの永遠とは2人の関係性の継続という意味での永遠というよりも、2人の記憶の中で成り立つ関係性の断続といいますか。過去に存在した2人の関係、記憶の中でたしかにそれは残り、思い出せばあの人、あの娘を想う。そういう意味での永遠だと思います。

2人は過去に存在し、そのとき聞いた曲があり、2人の関係は終わってもその曲さえあれば思いだすし、その曲はその2人を覚えている。

恋は永遠の歌詞でも「ロックのレコード聴かなくなってもロックは2人を忘れない」と歌いますし、必ずしも「恋は永遠」とは2人の関係性の継続だけを歌っているわけではなく、過去に存在した2人の関係、記憶の中で立つあの人、あの娘と自分の関係も歌っていると考えます。

他にも歌詞で「月面のブランコ」と、BABYBABYの歌詞の引用がされています。

MV内でも流れましたが、BABYBABYは歌詞で「永遠に生きられるだろうか」とあります。

あの人をあの娘を心の中に秘め、願う。

BABYBABYでのその想いを永遠に持ち続けられるのか、恋は永遠では「今も月面のブランコは揺れてる」と歌い、つまりはまだBABYBABYで歌われたその願いは存在する。

もしくは本当に自分の心の中で願うのをやめていたとしても、当時願ったものは歌として残され、その歌はその願いを覚えている。

それを歌にすることでその願いこそが、永遠となる。「恋は永遠」の永遠とはそういう意味だと感じます。

ただ、曲の意味はそうだとしても個人の曲への考え方はそれぞれですし、エンジェルベイビーの世界は変えれないんか変えれるんか問題みたく、ほんまか?みたいな、永遠と簡単に言っちゃうがゆえに引っかかってしまう。そういうのはあると思います。

峯田はエンジェルベイビーで自分は世界を変えれないけれどロックンロールで世界は変えれると願い、歌いました。

そして恋は永遠では、2人の関係が終わってもロックがある限りは2人のことをロックは覚えているとし、明らかに今回のシングルでロックンロールに対しての想いを表明したと考えます。

真剣に考えて打ち出したというか。

そういうのは1人のミュージシャンとして、どう考えるのか知れて良いと思います。

 

 さて

シングル三連続で、MVは4本出ました。

10月13日には武道館がありましてちょっと前の銀杏から考えれば活動しすぎやろ!!て感じですけど、シングル発表されてMVも見た今の状況、半年くらい前には考えられなかったですよ。

銀杏BOYZに対する考え方みたいなんも変わりましたしね。

しかし、MVの監督、出演者がこれまでも銀杏に関連してきた人たちもわりと含めて構成されたのがね、部屋から出たのに自分の昔からいた身内からは出れてない気がしてね

そこをも、超えて銀杏には飛び立って欲しいんですけど、余計なお世話過ぎますよね、はい..

 

まあ来月には武道館もありまして、銀杏にしがみついて聞きに行きます

恋は永遠のMVを見て思ったこと、どうも最後までありがとうございました。

 

 

 おわり

 

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「君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命」レビュー パンクロックを聴いた

どうもこんにちは自称バームクーヘンです。

今回は前回レビューした「DOOR」と同時リリースされた「君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命」です。

このアルバムも好きでね、名前もジャケットも凄い良いなって思うんですよ

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そーいや「モテキ」の藤本幸世の部屋に飾ってますよね、これなんやろ、レコードかな?まあええわ

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とりあえず絵になるジャケットです。

 

「君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命」

1.日本人
2.SKOOL KILL
3.あの娘に1ミリでもちょっかいかけたら殺す
4.童貞フォーク少年、高円寺にて爆死寸前
5.トラッシュ
6.なんて悪意に満ちた平和なんだろう
7.もしも君が泣くならば 
8.駆け抜けて性春 
9.BABY BABY 
10.漂流教室
11.You & I VS.The World 
12.若者たち 
13.青春時代

14.東京

 

 歌詞カードがね、デジタルみたいな感じなんですよ、自分しか見ないブログに書いてる文章のような、ガラケーでとりあえずメールのとこに思いついた文章書いたような。

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同時リリースされた「DOOR」の歌詞カードの歌詞は殴り書きみたいな感じで両極端にあるのが面白い。

 

1曲目

日本人

 

アルバム1発目、日本人、「DOOR」には日本発狂て曲がありまして、どうも、この日本に生まれ落ちた俺たち、生活しやすいけど生きにくい日本、そんな日本に住む少年少女ってのが前提として銀杏の世界観の中であると思います。

歌詞の「9回の裏50点差で逆転を狙う素っ裸の9番打者に僕はなりたい」て歌詞が特に好きです。

こんなやつ絶対空振り三振でしょ。でも、それがかっこいい。もう、負けってわかってる。

限界がわかっててもやるしかない、その姿勢が良いんですよ。

「でも、やるんだよ」精神といいますか、限界がわかった上での覚悟ってのはかっこいいものです。「やるなら今しかねーべ」て言葉が銀杏にはありますし、俺が俺のために闘うてきな。漫画ボーイズオンザランもそうですよね、限界がわかっててもやるしかない、俺が納得できないから

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 その感じが伝わって好きですね、日本人

 

2曲目

SKOOL KILL

 

「ときめきたいたらありゃしねえ」から始まるこの歌、僕は大好きで銀杏でも特に好きです。 SKOOL KILLのあの少年は惨めで、泥だらけでみっともなくて、でも、あの娘が好きで真っ直ぐで間違ってることもしてるんやけどあの娘と何がしたいかって「ソフトクリームを一緒に食べたいだけ」なんですよ。

その先の欲求が純粋なんです。

そこがいい

オシャレ野郎よりその先の欲求は純粋です。まあただ、やってることはヤバイ奴ってのがね、この曲の良いとこでもありまして。 

「君はどっかのオシャレ野郎と待ち合わせをしてた そいつが君のお尻の辺りに手を当てたとき 僕は走って逃げてCD万引きしたんだ」て歌詞を高校生の頃に聞いてそんとき僕はすげえ心打たれましたよ。
youtubeで見たライブの峯田、ヨダレ垂らしながら暴れまくってて、でも真っ直ぐで衝撃やったな

https://youtu.be/QlHJTA7t5dU

「君のことが大好きだから僕は歌うよ」て歌詞にある曲をステージで歌うって凄いですよ。

 

「悲しい事件や争いごとが世の中いっぱいあるけど
君がそばにいてくれたらもう平和なのさ」も特に君と僕の世界を強調してますよね

アルバム名が''第三次世界大戦的''恋愛革命で、歌詞で君がそばにいてくれたらもう''平和''なのさっていうね。でもSKOOL KILLの2人は君と僕、2人だけの世界では無いんですよ、あくまで僕の外側からの視点です。

終盤の歌詞のCD万引きするくだりは、ソフトクリームを一緒に食べたいだけの少年が一瞬ねじ曲がってしまって、その描写が寂しくもありでも共感もできちゃうんですよ。

その後の「涙ってほんとに出るんだね」は僕が考えるに、この子は恋愛で泣くなんてありえないとか強がってるタイプやと思うんですよ、やから''泣く''にしても意識して涙が溢れるというより、溢れちゃった後に気付くんですよ。涙ってほんとに出るんだって。そこがいい!

泣く前提の恋愛曲もありますけど、涙が出た後に実感が後からくるってすげえ良いと思いますよ。この歌は純情と狂気性が裏表にあって好きです、それが人間やし。

 

3曲目

あの娘に一ミリでもちょっかいかけたら殺す

 

曲名からすでに伝わりますね。このフレーズが素晴らしい

でも、ほんま思いますもんね、高校のときとか。好きな娘がサッカー部からちょっかいかけられてたら思いましたもん

まあ曲では君のパパを殺したいって話なんですけど、このパパは父というより、今ならパパ活の意味でのパパの方があってると思うんですよ。だって、好きな娘がパパ活してたらそら、パパ殺したくなりますよ、絶対勝てないのわかってても行動したくなりますよそりゃ。

歌詞に「世界の終わりさ 第三次世界大戦さ」てありますね、2人だけの平和な世界が壊されたんですよ、パパに。君と僕の第三次世界大戦''的''恋愛革命が侵されたんですね。

この曲はあの娘に対しては天使だったり、笑ってくれたり、夜のスクリーンに君の顔を映してくれただったり物凄い純情な言葉が並ぶ反面、登校拒否、世界の終わり、ヒトラーみたいな奴、君のパパを殺したいって狂ってる歌詞も同時にありまして、この曲の僕は世界大戦''的''恋愛革命の中と、それを壊す現実の間に介在してて、SKOOL KILLと同じく危うい感じがあるんですよ。まあそこが良いですけど

なんせ君を守りたいんですよ!!僕は!!

 

4曲目

童貞フォーク少年、高円寺にて爆死寸前

 

この曲は僕側の世界が中心になってて、パーソナルな部分がけっこー見えてくるんですよ。

普通の少年と思いきや、家庭に問題あるぞと、んでねじ曲がってしまってるやんっていう。

なんかもうどうしようもねえな、俺って感じなんですよ、自分の中の化け物が出ようとしてる、ムズムズしてる、やからもう壊れたいって話やとおもいますよ。爆死寸前。

 

5曲目

トラッシュ

 

銀杏の曲の中ではかなりリズムにのってる曲ですよね、音と歌詞がより近いといいますか、童貞フォーク少年とトラッシュはわりとそのタイプやと思います。どちらも僕側に視点が置かれた曲でして、自分だけの世界、欲望なり欲求、それが全面に出ています。夜中にヘッドフォンから流れる音楽聴きながらあの娘を想像してるときのような、かなり閉じこもった妄想のように聞こえるんですよね、 歌詞の「スターリン聴いてPIXIES溺れてく、溺れてくんかい」

夜の部屋でそらそれ聴いたら溺れますよ。

最後の歌詞では「僕と君、君と僕、1つになれるの」と歌ってまして、想像でしか君と1つになれない僕、童貞フォーク少年、トラッシュはそんな曲やと思います。

 

6曲目

なんて悪意に満ちた平和なんだろう

 

前の2曲とはだいぶ違うタイプの曲がここできます。この曲は想像、妄想というより現実の中で歌う彼って感じです。歌詞にも空想の第三次世界大戦じゃなくて、国際貿易センターであったり、エルサレムであったり現実に起きた、起きている事件を連想させる言葉を並べています。

現実は進み、社会は変化する、そんな中でぽつんと路上で仲間はずれのように真実を歌う、そんなイメージがわきますね。この曲でも、「なんて不透明な君と僕だろう」と、君と僕の話が出てきます。

想像では2人だけの平和な世界のはずが、現実的に見ると不透明やと、まあやからこそ想像で2人の完成された世界を考える、空想の第三次世界大戦的な2人の恋愛を考えるってアルバムの意味やと思いますけど、そのアルバムの中でもぽつんと、何歩か引いた、現実的思考の歌なんですよ、いっちゃえばアルバム「君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命」の中でも「なんて悪意に満ちた平和なんだろう」は急に現実的過ぎて仲間はずれ感がある。でも、そんな曲もあるからこそアルバムも全体的に深くなる。この曲があるか無いかでわりと違うと思いますね。

 

7曲目

もしも君が泣くならば

 

「DOOR」では前後半で人間の汚さ、人間の美しさと二面性がありまして、このアルバムでもそれはあります。この曲は正当な恋愛曲といいますか、このタイプの曲もあるんやってなります。アルバムを最初から聴いていくと色んな味がしてとにかく面白い。

この曲は終始「君が〇〇なら僕も〇〇」でして、君と僕の世界、理想、それが強調されていますね、1つになりたいとは言わず、1つになりたいと聴こえさす、そこが良いです。

普通に良い曲なんですけど、銀杏やと逆に変わり種みたいになるという、

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8曲目

駆け抜けて性春

 

今ある2人の世界というより、過去にあった世界、もしくは想像、夢の中だけしか成立しない2人だけの恋愛革命てイメージを持ちます。

あの一瞬の関係、ある日の関係、刹那的な2人の恋愛革命、そのような歌やと思います。

歌詞の「わたしは幻なの あなたの夢の中にいるの 触れれば消えてしまうの それでもわたしを抱きしめて欲しいの」が素晴らしい。

 個人的に考えるのは、幸せに憧れはあるけど自分の道として不幸せでいることで生きれる場合もあって、誰かにすがりついてしまうことを維持するために不幸せでいてしまうって人もいると思うんですよ、そんな人の肯定の曲やと思います。
恋愛において幸せと不幸せってそんな単純な境目で生きてないような。又は幸せと不幸せ両方を兼ね備えてそれでも誰かにすがりつく人の生き方のような。

「DOOR」の9曲目、夢で逢えたらはその世界にしまい込んで想い出を飾るて意味ならば、この曲はもっと感傷的なんですよ、その世界にすがりついてしまうような

駆け抜けて性春の歌詞では「あなたがこの世界に一緒にいてくれたなら 死んでもかまわない、あなたのために」ですからね、

2人の世界はどうやっても現実では成り立てない、成り立たないから、2人の世界を構築するために死んでもいいと。

パラレルワールドがあるとしたら今ある現実は離れたけど、違う世界じゃ2人の関係は続いてる、その世界にすがりつく、だけど触れられない、触れたらこの世界は消えてしまう

いや〜凄いですよ、この曲はかなり感傷的で好きです。

 

9曲名

BABYBABY

 

駆け抜けて性春からの流れが良いですよね

凄い綺麗な言葉が並ぶ。順番が違ったらわりと救いようの無いことになりますけど(それはそれで良いんですが)駆け抜けてのあとにこの曲があるからより良い。

もしかしたら銀杏の曲でも1番有名なんじゃないでしょうか。

語弊がありますけど、聴きやすいですからね。

「目が醒めて僕は泣いた」てフレーズが良いですよね、ほんまに夢に元カノとか好きやった娘とか出てきますからね、そんときにいっつもBABYBABYのこの歌詞思い出すんですよ!、

なんやねん

もう、すごい輝いてて綺麗ででも、ちょっぴり感傷的で、完成度という点で語ればだいぶ良い曲ですよね。僕はだいぶと好きです。

 https://youtu.be/lrZyOdyTR04

 

10曲目

漂流教室

 

 銀杏の中でも、特に特に珍しい部類の曲やと思います。音的にも歌詞も。良い意味でアルバムの中で浮いてるんですよ、それこそ何処かから漂流してきて流れ着いたような。

教室は囲まれた空間ですけど、ほんとにね、そんなイメージがアルバムの中であるんですよ、この曲は漂流してきてなんか守られた感があるような、大事な誰かの思い出がぽつんと来たって感じですかね。

漂流教室って名前は楳図かずお先生の漫画からです。

この漫画、ほんと面白いですし、すげえ人間臭いんですよ、

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この曲は君と僕の中でもあの娘と僕というより、かつての友人と僕て感じですね。

あの娘、あの娘との思い出にすがりつくというより、校庭で遊んだ、放課後に遊んだあいつとの思い出にすがりつく少年。そんな曲です。

 

11曲目 

You & I VS.The World  

 

君と僕の2人だけの世界と、現実の世界、絶望というより希望の曲でして、この曲もほんとに正統派の恋愛曲やと思います。

曲がってなくてね。

「永遠に生きられるだろうか」とBABYBABYで歌ったあとに「君と僕は永遠に手と手繋ぎ何処までも」とこの曲で歌う。

絶望に立たされて出てきたというより、希望の光から生まれたような感じがします。

 

12曲目

若者たち

 

日本!日本!日本!と叫び、この曲は始まります。やはり、日本人でも書いたようにこの島国日本で窮屈な場所、囲われた空間で生きる少年少女。それが銀杏の歌う1つの世界としてあります。そんな囲われた窮屈な場所で外に出る、そのドア、それがパンクロックなわけで、少年少女はパンクロックを聴き、同じ空を見ます。

若者たちはかなり銀杏BOYZがどのようなバンドで、どのような曲を歌うのかを表していると思います。心の中にいるバケモノとの対峙であったり、光と陰をイメージさせたり、それを身を削ってまで表現している感じがするんですよ、銀杏BOYZは。

歌詞の「少年よナイフを握れ」

銀杏の曲は「〜しろ」、と命令口調はほぼありません。若者たちではあります。

反骨精神の意味でのナイフをとにかく取れと、諦めて何にもしないというより、限界がわかったならそれでも、やるしかない、やるなら今しかない、そのようなメッセージが強い口調から感じ取れます

若者たちは狂ってる歌です、狂わせる歌です、でも、狂うことで救われる人たちもいましてね、そんな人たちが同じ空を見る、窮屈な空間やけどそれだけで放たれたような気もしますよ。

 

13曲目

青春時代

 

 センチメンタル、久しぶりに会った友達と遊んだときの帰り道なり、飲みに行った日の帰り道、この曲を思い出します。

自分が生きる街には自分の中では1つの世界でも個人で色んな世界があって、その集合体によって形成され、 進んでいく世界。

普段はその世界に慣れ、なんとなく生活してるけど、ふと我に返ったとき、自分の世界と他人の世界との違いに気付いてしまう。

同級生なり、かつて仲良かった人たちは昔はほとんど同じような世界を共有していたのに、何処からか、いつの間にかズレていって気付けば君と僕は全く違う世界になっている。

でも、青春時代は過去、あったわけでその過去は消えたりしない。この曲、青春時代を聞いてあの頃に帰ることもできる。

よく考えたら悲しいことを、置いといて生活する中でたまーに気付いて悲しくなる。

青春時代はそんな、たまーにくるセンチメンタルな気分を歌ってくれます。

 

14曲目

東京

https://youtu.be/Z7VaTc6mE6Q

 

思い出すー!!!!!あー!!、!アー!

この曲は失恋したときに聴いたらもう、ね。

「ああ2人の夢は空に消えていく 2人の夢は東京の空に消えていく 君はいつも僕の記憶の中で笑っているよ」

どんだけええ歌詞やねん。

この曲がこのアルバムの最後ってのが良いですね、現実にあった2人の世界は空に消えていくと、同じ誰かを探して見上げたあの空、世界が繋がってる空に消えていく、消滅というより昇華。そして、君は記憶の中でいる、触れたら消えてしまうし、そっちの世界には行けないけど想いを馳せることはできると、ああいいですね。今いる、僕が存在するこの世界では離れたけども違う世界では繋がっている。

微妙ないつかのズレで別れてしまったけど、色んな人の色んな世界が少し違えば今でも幸せに一緒にいたかもしれない。そんな、2人の世界、空想の2人だけの世界をこの曲を聴いて思うことができます。

 

「ふたりを通り過ぎたなんでもない景色が 僕にとってはそれこそが映画のようだよ」て歌詞がね、個人的にはきますね。音楽は聴覚で感じますけど、この歌詞を聴くとかつて視覚的に体験したものも感じとれてね、凄い好きです。

 

 

 

はい、てことでレビューしました。勝手ながらね。やっぱりアルバムを通して聴くと各曲に与えられた意味も見えてきてね、面白いですよ。そら聴く人によって感じ方は違いますから僕以外の人が聴いたらまた違う感想もあるやろし。

いやあ銀杏BOYZって良いですね

 

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銀杏BOYZ『DOOR』レビュー 満月が焼きリンゴに見える

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『DOOR』

 十七歳(…cutie girls don't love me and punk.)
犬人間
日本発狂
援助交際
メス豚
あの娘は綾波レイが好き
SEXTEEN
リビドー
夢で逢えたら
銀河鉄道の夜 
惑星基地ベオウルフ 
夜王子と月の姫 
NO FUTURE NO CRY
人間
なんとなく僕たちは大人になるんだ

 どうもこんにちは自称バームクーヘンです。

僕はツイッターでわりと銀杏BOYZについて呟いてますけど、僕のフォロワーさんの中でおそらく半分以上は銀杏をそんなに知らないか、全く知らない人なので、少しでも、少しでも読んで興味を持ってもらえたらなと思い全曲レビューしていこうと思いました。

まあそれも最近批判っぽいことばっかりな気もしまして、自分もなにかしらプラスにできたらなと考えたんですよ。

いちファンとして。

自分の中で閉じこもるだけじゃ仕方ないですし、銀杏BOYZがいかに熱のあるバンドかを知ってもらえたらなと、思いました。

だいたい僕もフォロワーさんから銀杏BOYZ教えてもらってハマっていったんですよ。

もう、4年前とかの話ですけど。

 

はい、銀杏BOYZはね『君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命』と『DOOR』を同時にリリースしたんですけど、『DOOR』から紹介するのは僕がこのアルバムから聴き出したからです。

 

まず

 

一曲目

・十七歳(…cutie girls don't love me and punk.) 

そら歌詞全部良いですよ、全部良いですけど、銀杏BOYZのアルバム、1発目の歌詞「あいつらが簡単にやっちまう30回のセックスよりも、グミ・チョコレート・パインを青春時代に1回読むってことの方が僕にとっては価値があるのさ」

から始まるのやばいでしょ。

僕が十七歳を初めて聴いたとき『グミ・チョコレート・パイン』を読んでなくてね、どれほど凄い本なのかと、すぐヴィレヴァン行って買いましたよ

この本の話になるとまた長くなるので悔しくも省略しますが、この本は面白いしスクールカーストとか、『桐島、部活やめるってよ』的な物語が好きならハマると思います。

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まあ十七歳の歌詞のくだりは必ずしもグミチョコでなくても良いんですよ、聴く人にとって。
例えばそれが本じゃなくて映画でも良いし、違うバンドの曲でも良いと思います。セックスってのは身体で感じる''体験''ですよね、それが簡単に行われてしまうことよりも、自分にとって大切なものを青春時代に読み、聴き、見る、んでそれを自分のエネルギーにしていく、その方が自分にとっては価値がある。けど、そんなこと言うても「現実なんて見るものか 大っ嫌い僕自身」て歌うのがまた、寂しくてええんですけどね。こっちのほうが価値のあるってわかってても、そう思うこと自体がヤケに感じてしまうし、そのために芸術を楽しんでるわけではない、でもあの娘はセックスしてる、大っ嫌い僕自身ってなりますよそりゃ。別に現実逃避のために音楽を聴いてる、映画を見てる、本を読んでる訳ではないのに、現実逃避の手段としても消費してしまう、それがまた寂しいんですよねえ。もう、全部を壊したい、そんなときは十七歳に戻りましょう。
僕は若いうちに銀杏の十七歳を聴いて良かったと思ってます。
 
2曲目
犬人間
 
改めて歌詞を見ると、一節一節のとがり方が凄いなって思います。
「退屈だけが友達さ」とか「まるで僕は犬のよう」いや~とがってますね。
僕が個人的に好きなのは「上を向いて歩こうを下向いて歌う、ドブ&ピース」のとこです。この曲のこの箇所は何故かRCサクセションでROCK ME BABYの「まるで気のきいた歌もないけど それでいいのさ それが最高なのさ」て歌詞を思い出します。まあたしかに聴きたい曲もないし全部をやめたいのに、衝動として歌ってまうみたいな、俺はそれでもやるから!どんなもんじゃい!!みたいな熱を感じます。いいですねえ。
 
3曲目
日本発狂
 
はい、もう曲名からしてやばいですよね、日本発狂ですよ、犬人間の次に日本発狂とくるから凄い。
もう、この時点で銀杏にやられますよ。これが、ギンナンショック!
全てをぶち壊したいときに銀杏のメンバーの「日本発狂!」て声が耳に届けばそこからもう、精神は落ちていきますけどべつにそれでもいいやって思えます。
クラスで人気のあるようなそんな餓鬼にはなれっこないのさ!
十七歳、犬人間、日本発狂、この3曲はすげえ自暴自棄を歌ってて、世の中もクソやけど自分もクソ野郎やと、そう言うてるんですね、日本発狂の歌詞、「誰かを愛するなんてできるかな、こんなに醜い僕だから」があります、それを踏まえて、次の曲にいきます
 
4曲目
 
日本発狂の歌詞に、歌詞カードには載ってないですけど「日本発狂、学級閉鎖、援助交際、日本発狂」ていう箇所があるんですよ、やから曲の流れとしても日本発狂と援助交際はわりとリンクしてまして、こんなに醜い僕だからと歌った彼が次の曲でどうなるのか、
最初「あの娘を愛するためだけにああ僕は生まれてきたの」て歌いだすんですねえ
醜い僕は、愛せる人をみつけたんですよ
でも悲しい噂を聞いたと、。
援助交際の良いとこは、どう考えても実らない恋をした醜い僕が、あの娘の悲しい噂を聞いてひたすらに商店街を駆け抜け、自転車を漕ぎ、家では毎日、真夜中にあの娘のことを考えるも、自分には何もできないことを知って最後に「どうか幸せでいておくれ」ってただ、願うところなんですよ
その願いがどれだけ哀しくもあり、悲痛な叫びであるか。銀杏の曲の中でも1番くらいに好きです。
援助交際はpvもすごく良くてYouTubeにあります。僕はそれを見て銀杏にハマっていきました。
このpvは凄く4人の銀杏BOYZの感じが伝わって好きです
1番最初見たときは峯田さん、甲本ヒロトに良い意味で影響されてるなって思いました。
暴れまくって転げまわって吐き出していく、かっこいいですね
村井守のドタドタしたドラマも初期衝動をそのまま演奏に活かしてる感じがして良いんですよねえ。
 
5曲目
メス豚
 
ああ、醜い僕はもう嫌になってもうたんですかね、ここで急にメス豚と歌います。正直いうと、歌詞は最低なんですよ、もう、最低なんです。でも、アルバムの中にこれがあると人間らしさがここで見えてくる気がしてね、ボロボロになった男子の歌ですね、はい。フラれた日にはこれを聴きましょう。歌詞で「女なんて嫌いだ、女なんて嫌いだ、アメリカなんて嫌いだ」ってあるんですけど、ここのアメリカが凄い違和感なんですよ、あれ、テキトーに叫びたいわけ?無理して言うてる?みたいな。やから女なんて嫌いだってのも一時期思ってしまっただけで、ほんまはそんなやつじゃないんですよ!!たぶん!!だって、最後は「僕なんてどっかに消えちまえ」ですからね、結局全部抱え込んでしまうんですよ。
 
6曲目
あの娘は綾波レイが好き
 
はい、ドロドロのネチャネチャのズブズブのあの娘の歌です。あの娘側の感じがこの曲では、わかります。あの娘は中谷美紀が好きって曲がありまして、YouTubeにもあるんですけど中谷サイドからNGになったかなんかで、綾波レイになりました。ガイナックスかな?エヴァの制作会社に曲名に使っていいか、歌詞の内容も伝えて電話したら良いよって言われたみたいです。
いや、歌詞の内容踏まえてよー許可だしたな、って思うんですけどね。
あの娘は中谷美紀が好きとは歌詞の内容も歌詞から伝わる感じも違うので中谷版も聴いてみてください。
まあ自堕落に溺れていくあの娘の歌ですねえ。あの娘がヤッてる相手は絶対イケてる感じでしょ、ああ悲しくなるよ。
あの娘は綾波レイが好きは好き嫌い別れると思います。この曲はあんまり好きじゃないって銀杏ファンの人何人かいますし、でも逆に好きな人はだいぶ好きって感じですね。
僕は嫌いじゃないし、普通に聴きますけど綾波版はけっこーダメすぎるあの娘なんですよ、中谷版はあの娘にも理由があってこうなってるみたいなのがちゃんと伝わるので僕は中谷版の方がどっちかゆーたら好きです。あの娘は綾波も好きですけどね!!
 
 あの娘は中谷美紀が好き
 
7曲目
SEXTEEN
 
 あの娘は〜に続いてこれもドロドロした感じですねえ。欲望に溺れていくあの娘と僕の歌です。そういや大森靖子さんはSEXTEEN聴いて自分を歌ってくれてるて感じて、銀杏BOYZにハマったっていうてましたね。
あの娘〜、SEXTEEN、次の曲のリビドーは、メス豚までの''醜い僕''とはまた違う人物の感じもあるんですよねえ
あの娘〜からの僕はあの娘が溺れてしまう相手って側面もあって、この僕は自分も欲望に溺れてしまうが故に、どんどん落ちていってて、メス豚までの醜い僕は、とにかく相手がいない、砂漠でいうとオアシスを探しもとめて放浪してる感じなんですよ。からっからです、
逆にあの娘〜からの僕は溢れすぎてそれに溺れてるみたいな。自分も自堕落に陶酔してるんですね。
SEXTEENは最後の愛を滴らしてーー!のとこが好きです
 
8曲目
リビドー
 
歌詞の「納豆ご飯食ってからチューしよう」が衝撃すぎてね、キス経験したことないときにこれ聴いてチューてそんな状況でもするもんなの?て思いましたよ。
リビドーってのは性的衝動です。峯田はアルバム制作するときに性欲が足りない、オナニーもっとしろ!てメンバーに言うてたみたいです。とにかく溜まったもの、そのエネルギーみたいなのを曲に昇華したかったんですかね、凄いですよね、その考え
銀杏BOYZ DOORはここまでわりとドロドロネチャネチャズブズブの曲できました。聴く人によっては最低、とか引く人もいるでしょう、そんくらい沈んだあとにですよ、次の曲です
 
9曲目
 
いや〜綺麗、メロディも歌詞も凄い綺麗であり美しくもあるんですよ。一節一節も面白い表現がありまして僕は大好きです。ええ、前のブログで書いたんですけど僕はこの曲を聴くと初めて行ったときの風俗嬢思い出します。思い出は美化されるって言葉がありますけど、そうなんですよ、あの人と、あの娘との思い出は美化されます、でも、この曲聴くとそれの何があかんの?て感じがしてね
美化してもいいんですよ、自分の思い出を託せる、そんな曲だと思います。
夢で逢えたらは思い出を飾る上で最高の額縁だと思いますよ。
 
10曲目
 
もうね、普通に良い曲なんですよ。歌詞というより詩やし。銀杏ってこのタイプの曲もできるって感じました。まあ楽曲自体はゴイステからありますけど、銀杏のアルバムにあるからもっと意味が出てきますね。
高校のときに友達と遊んで帰るとき、冬やってね、大阪なんで雪なんか1年に2回くらいしか降らないんですけど、駅から出た瞬間に雪が降ってて、そんときに聴いた銀河鉄道の夜が凄い美しかったですねえ。
夢で逢えたらからの銀河鉄道の夜の流れが良い、好きです。
 
11曲目
惑星基地ベオウルフ
 
人間は汚い部分もありゃ少しでも美しい部分もある。その少しの美しさ、醜い僕にもある綺麗な部分、それがこの曲から伝わります。日本発狂で「誰かを愛せるなんてできるかな こんなに醜い僕だから」と歌ったあと、惑星基地ベオウルフでは「ああ神様はこんな泣き虫の僕をきっと笑うだろう 宇宙の果ての城にあの娘はとらわれたまま」て歌うんですよ
構造としては同じでも、全然言葉にしたら違うんですよ、銀杏BOYZは人間の醜い部分、綺麗な部分も両方見せてくれます。
曲の真ん中の「あなたはきっと幸せになれるわ だって私を幸せにさせてくれたもの」が凄い好きです
この言葉で色々救われますし、成仏できますよ、ほんと。
 
12曲目
夜王子と月の姫
 
まあ曲名からして良いですよね
凄い夢の話なんですよ、そんな綺麗すぎる恋なんてあんのかって、世界の終わり来ても僕等は離れ離れじゃない、そんな綺麗すぎるのあんのかって、でも、そんな現実離れした世界観やからこそ見える夢の2人の関係ってのは成立するわけでね、そこが良いんですよ。叶わない理想のような関係も、現実離れした世界観の中では成立できる。
曲の中で出てくる少年は、ああこんな醜い僕にそんなことできるんかなと夢の物語を想像してね、んで、プラスチック、無機質な、意味のあるかないかわからない涙が現実じゃ溢れ落ちる。
素晴らしい
 僕も夜に月見ながら妄想したいですよ!
 
13曲目
no future no cry 
 
これまでの曲の男の一人称は「僕」なんです。
でも、no future no cryの一人称は俺なんですよ。僕が急に俺ってなるからこそ歌詞の「俺は俺の悲しみを歌う 俺の悲しみをここにみつけるために」が印象強くなるし、なんでもない普通の少年が得体の知れないものを心の奥に抱え込んでるってのがわかるんです。
あと、no future no cryの歌詞、「未来は無いけど泣いちゃダメさ」てのは、まだ泣くほどやってないじゃないか、泣くにしては早いよって意味で捉えてます。
この曲は誰かに向けてというより、自分の曲なんですよ、やから俺って一人称なのかなとも思います。自分の中の化け物と自分との対峙のような。「お前に会いたくてここまできたんだ」ってのも過去の醜い僕に語るような気もしましてね、この曲は意志が強くて好きです。叫びたくなるし。いいねえ
 
14曲目
人間
 
この曲は10分ありますけど、アルバムに収録したのが10分なだけであって、本質としては終わりのない歌やと思うんです。なんというか、終わりという着地点に向けて歌ってるというより、ただ叫び歌い狂う、それの継続の歌やと思います。
ある点に向かってうたってるわけではないんですよ。いつまでも歌える。そんな曲やと思います。まわるまわるぐるぐるまわる。我々人間が生き続ける限り、この歌は続く、そんなイメージがわきます。
エネルギーが物凄いし僕は初めて聴いたときに一気に好きになりました。
YouTubeにあがってるライブの人間も凄くてね、会場を走り回るんですよ、峯田が。
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このライブの映像は凄い、生きてるって実感できる。
人間を全否定し、全肯定する、それが銀杏BOYZの人間やと思います。いや〜凄いよ
 
15曲目
なんとなく僕たちは大人になるんだ
 
これ、カラオケでもチン中村26歳誕生日!の部分が入っててね、びっくりしましたけども。
この曲も良いですよねえ
アルバム最後がこれってすげえ良い。
なーんかセンチメンタルでいてもたってもいられないみたいな青年の心をモロに代弁してくれてます。
共感できすぎてしんどいっすよ。
「明日はなんかいいことあればいいな」
みんな成長するし、大人になるし、でも俺は変わらずにこのままで、なんなんやろうってなりますけど、そういう感傷的な考えみたいなんが歌にそのままなっててね、僕は好きです。
 
 
はい、てことでね、誠に勝手ながら改めてレビューしてみました。まあ話せばもっと長くなりますけどもやっぱこのアルバム良いですよね
エネルギーが詰りまくってますよ。
衝動が全編にわたってあって、そら影響されますよ。
名盤ですね。
あー、ブログの締め方がわからん、わからんよー
くそー、援助交際みたいに最後はthe jamのin the city でかっこよくしめたいけど文字やからできねえ!くそう!
もう、しゃあないから写真貼るわ!
デレレレレレッデデデレレレれ!!
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おわり
 
最後までありがとうございました
銀杏BOYZは本当に面白いバンドやと思いますよ。
 

風俗道中記 夢で逢えたら編

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去年の真冬ですかね、精神的に疲れてるときがありましてね、癒しがとにかく欲しかったんですよ。もう、あとは癒ししかないぞと思いましてね、それまで風俗は行ったことなかったんで行こうと思いました。

1人やとシステムがわからなさすぎて不安なんで風俗にやたら関心がある後輩と2人で行ったんですよ、その後輩も風俗は初めてでした。

尼崎にあるね、風俗に行ったんですよ。

ダウンタウンの故郷の尼崎です。

まあ着いたときは18時くらいでね、真冬ですから完全に夜でね、飯は尼崎駅近くの商店街の立ち食いうどん屋さんで食べました。

もうね、ボロボロで麺もコシもなにもないようなうどんやったんですけど、真冬ですから美味しかったです。いや、そんなことはどうでもよろしい

 

んで尼崎の独特の雰囲気を味わいながらその風俗行ったんですよ

まー、ね、ちっさい家みたいなんがいっぱいありまして玄関先に女性とおばちゃんがいてるんですよ

おばちゃんってのは受付みたいなもんですね

んでめちゃくちゃしつこいアニマルおばちゃんにね何円か渡して二階、三階にその女性と上がるって感じですかね、

パネルじゃなくて本人がもう目の前にいるんで恐縮ながら選びまして

一室に入ります。ほんならその一室てのはおそらくその娘専用の部屋になっててちっさい鏡台とか化粧品セットとか灰皿もあって煙草も何本か吸い殻あるみたいな感じやったんです

薄暗い部屋にね、そんな感じで。

その娘にこういうとこは初めてですっつって、何歳か聞かれたんで当時の年齢、20歳って言うたんですよ。

ほんならね、「〇〇年生まれ?え!この前の成人式行ったってこと?私と同い年や〜〜」て言われたんですよ、たしかに同い年やったんです。

そこで僕は普段から想像、妄想が行き過ぎる癖がありましてね、それが発症して心の中で「ん?俺が成人式行ってた日にこの娘も違う場所で成人式してて振袖も着てたであろう。いや、まってくれ、俺が小学生の頃、休み時間にドッヂボールしてるとき、この娘は何をしてたんやろか、てか、いつから風俗で働きだしたんやろ...」てなったんですよ

もう、めっちゃ考えてもうてね、そんなん思いながらも、服脱いでね、キスしたんですよ

その娘が人生で2人目のキスの相手でした。

んで、なんでか僕はそれをその娘に伝えたんですよ、2人目ですって。ほんならめっちゃ驚いて

「なんか私が2人目ってごめんなー。私、経験人数1000人やからさ、もうお金貰えれば誰でもいいし、セックスしてるって感覚はもうないの」て言うてね、半笑いで話すその娘の目は笑ってなかったんです。僕が見る限り

 

なんなんですか、一体

まあその娘はここで働く前にデリヘルやってたみたいでね、てなると毎日はそらできませんから18歳以下のときもやってた計算になるじゃないですか

何が原因でここに足を踏み入れたかはわかりませんよ、その娘がやりたいゆーてやりだしたならアレですけど、社会ってなんなんですか

そう、いいながらも僕は風俗に行ってるわけでってのを考えちゃいましてね

プレイが始まりだしてその娘はなんのためらいもなく行為をするんです

たしかに僕はお金を払ったんで誰でもいいしの1人になったわけですけどね

んで、しばらくしたら「たぶん、君は風俗向いてないと思うよ、楽しめないと思う。優しすぎるんやと思うよ」て言われましてね、ああ

その僕の優しさが僕はいらないんですよ

 

んで20分って決まってたんで終わりましてね、帰りにその娘から缶のコーラ貰ったんですよ。んでバイバイってお別れしてね、もしかしたら一生会わないよなあと思いながら別れました

 

その時期はね、どついたるねんの「精神」をやたら聴いてました

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風俗行く前から聴いてたんですけど、その日以来妙に染みるようになりましたね

なんかね、風俗行った日の夜はまあ大丈夫やったんですけど次の日からじわじわその娘のセリフとか、あの淡いピンクで照らされたせまい一室の風景とか思い出してきてね、煙草の吸い殻とか。なんで想い出すねんきしょいですよね、いや、わかってるんです

んで、あれ?おれ、その娘のこと好きなんじゃね?て思い始めるんですよ

まあ、そう思うこと自体は「君は風俗向いてないと思うよ」に帰ってくるわけですよ

んで、ものっすごい気になってね、その娘が。

可愛かったんですよ、ほんまに

ああ、まじで可愛かったな

30分くらいしか会ってないんでうっすらしか覚えてないけどたしかに可愛かった

もうね、その後の2週間くらいはまじであの娘をなんとかあそこから救い出せないか考えました。なんとかしたいって凄い思ってて、映画「タクシードライバー」のトラヴィスになってもいいやってまじで思ってたんですよ

でも、現実問題それがその娘にとってそら余計なお世話やし、キモって話でしょ

やからそんなこと僕が想おうと無駄なんですよ。現実問題、無理なんです

自分の無力さ、結局何もできない虚しさと、自分もお金でその娘を買った身という事実、それがのしかかってくるだけなんですよ。

 

さっき、どついたるねんの「精神」聴きまくったって言いましたけど銀杏BOYZの「夢で逢えたら」もそれからずっと聴き続けてましたね

銀杏の「夢で逢えたら」を聴くと僕はその風俗嬢を今でも想い出します。

元カノ、元彼、好きやった人いろいろでしょうけど、僕はその娘を想い出します。てか、その娘の歌なんですよ、わけわかんないこと言い出してますね、すいません、でも僕の中ではそうです

たった30分くらいですけど、その娘のことが気になってね、てかたぶん一生会えないに近いんで「夢で逢えたら」の中にしまい込んだのかもしれないです。

その娘からしたらただの客ですよ、僕なんて

なにもできないし、僕がなにか思っても無駄なのはわかってるけど、たまーに、あの娘元気にしてるかな、とか幸せにしてるかなとか、考えてまうんですよ!!!俺はあの娘の笑顔が見てえよ!!

いや、未練とかそういうのじゃないんです。

僕はあの娘が、今、人生を生きてるならそれでいいんです、幸せならそれでいいんですよ

例えば、その娘と偶然会って話せる機会になろうとも話そう、とかはならないんです

 

初めての風俗はこんな感じでものすごいこじらせてしまいましたね、ええ。

銀杏「夢で逢えたら」の中にしまい込むですよ、ほんま、なんでこんなやわいやつなんでしょう、大したことないなー

俺は大したやつじゃないよ

 

 

おわり

 

 

 

ps

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 あの娘に幸あれ!

 

 

 

銀杏BOYZ『骨』のMVを見た

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好きなものってのは、だんだん''思い入れがあるから好き''って側面も出てきて、本当にそれは良いものなのか判断する際にフィルターがかかってしまう。歌っている人が好きなら、その人がどんな曲を歌おうとも認めてしまう
楽曲の中で異常に思い入れがある曲が存在するなら、その曲はその曲自体の優れた面と、自分の思い入れで、好きが形成される、形成されてしまう。
銀杏BOYZが好きで峯田が好きで、何曲かは自分の中で特別な思い入れがある。そんな曲たちは自信を持って好きだと言えるし、曲としても良いと言える。
ただ、銀杏BOYZだからといって全肯定する感じにもならなくて、実際、この曲はあまり聴かないってのもある、少ないけどね!!
それは昔というか、前の体制のときの銀杏の曲でも2曲くらいあるし、エンジェルベイビーもそう
まあやから3、4曲くらいですかね

 

 

「曲に意味なんてない」
その言葉はその曲を作った人が言う言葉であって聴いてる側が聴いてる側に使うのはどうなの?と思う
たしかに作り手にその曲を作った意味なんてなくても、聴いてる人の中で意味ができあがるわけじゃないですか
その意味ってのはその人の思い入れでもあって聴いてる人によって更に曲が形成されていく。
んで余計に好きになってくし、音楽にこじらせていく
銀杏BOYZを聴き始めて、好きになって、銀杏''関連''のものまで手を出してくのがわりとファンの人らの中でも多いと思う
わかりやすいのはグミチョコレートパイン読むとか、峯田が主演の映画見るとか
そんな峯田が主演の映画『アイデン&ティティ』
原作はみうらじゅん
峯田と麻生久美子さんが出演していて今からおおよそ15年前なんでどちらも若い
昨日公開された銀杏BOYZの『骨』のMVはどう考えてもこの、『アイデン&ティティ』と関連してる。
商店街をただ歩く2人、ほんまにただ歩くだけで、そのなんでもない日常、なんでもなさすぎるけど2人で歩いてることの幸せ、それを見た。
何か2人に特別なことが起こるわけでもない、そういうのはいらなくて、ただの2人の歩き、それだけで見てる側もなんだか幸せになるし、泣けてくる。
『アイデン&ティティ』を見てなくとも良いものに思えるかもしれない。
ただ、MVが作られる前提として、明らかに制作サイドは『アイデン&ティティ』を意識したと思う。ていうかしてなくてもファンは関連づけると想定はできる。たしかに自分も映画を思い出したし、ツイッターでもそれは言われてた。
おおよそ15年前の映画で、あれからの月日、銀杏も自分も変わった。そこで銀杏の新曲、骨のMVで、ただ、商店街を幸せそうに歩く峯田と麻生久美子さん。
そんなんね、良いに決まってるじゃないですか、いいね👍があるなら押すしかないじゃないですか、
最初に言うた思い入れフィルターもかかってますし、麻生久美子さんの絶妙な女性像、そら良いですよ。
エンジェルベイビーと二回戦のMVはそのMVの中で話があって、単独の作品でした。そこに銀杏ファンが喜ぶ前提や設定は別になかった。
なくても全然良いのです、その単独のMV内での世界観で勝負すればいいのだから。てか本来は世界観や物語だけで勝負する場やと思うんですけどね。
でも、骨のMVは銀杏ファンが喜ぶような前提や設定をぶちこんできました
そんなん、そんなん、良いに決まってるじゃないですか、
ファンはそら喜ぶでしょ
俺もええやんってなったし

でも見誤ってはいけないのは骨のMVは前提があって成立してるということであって、MVを見る際も思い入れフィルターを通して見ることしかできなくて、それはそれでええんやけど、それがベストかって言われたらわからない
前提で成り立ってるとか、ファンが喜ぶ設定であること。
骨のMVは僕は良いと思います、でも良いと思うと同時に「これでいいのか?」て思ったのもあって、ほんま、ややこしいファンですね、すいません、
でも思ったんですよ
そら『アイデン&ティティ』見てない人が見ても良いものとは思いますけど、それは見る側の話で、制作サイドは『アイデン&ティティ』ありきでしょ、

あー!ややこしいやつやわ!僕は!やんなっちゃうよー!
なんで良いと思ってもこう、気になるとこがあるのでしょうか、素直に良いねー!だけ言えないのでしょうか、
これも''思い入れ''のせいですかね

こんな意見、銀杏BOYZからしたら余計なお世話の極みですからね

あと感じたのは好きなあの娘に手を伸ばすけど届かないってのが昔の銀杏なら、今はあの娘が隣にいる状態なんやなと思いましたよ
手は届くんです、もう、あの娘の手は握れるんですよ、銀杏BOYZは。
やからって違うって話じゃなくてそれはそれで良いです、ただそう変わったんやなって思いました
そういう変化、2人の世界がもう存在している状態を歌うっていうのを峯田と麻生久美子さんがただ、商店街を歩くMVで知れて良かったとも思います。 

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骨のMVは前提ありきのものであってそこには思い入れも重くのしかかってきて、そういう作品だと思いました。もちろん、それはそれで良いのですが、そればっかりはきつい、やっぱり本当に作るべきは目新しいものであって、何回も言いますけど、骨のMVは良いと思います。けど他のMVとは違う系列なんです。単独で存在しているものではないし、そのMVだけの物語があるわけじゃない。

今回のMVは良いけども、それはそういうの(前提や設定としてファンが喜ぶのを詰めたMV)もあっても良いってことと思いました。  ただ、そういう作品がメイン、銀杏の主としてなってはならないです。それは前進することにならない。本来はエンジェルベイビーや二回戦のMVが主であり、そちらが多く評価され、前提ありきの骨のMVはサブとして、そういうMVもあって良いって感じにならないといけないと感じました。

 でも、そんな僕のようにいちいち意味を見つけようとしたりMVの世界観がどうとか、そんな見方は懐古主義に繋がるともなるとも思います

骨のMVのようなファン受け絶対の作品の方が単独で存在する作品よりウケてはダメだと思うし、かといって懐古主義にもなっては前進もしない。

過去作のオマージュやリブート的、ファンが喜ぶスタイルから更に新たなものを生み出す、というよりは制作サイドからすればアイデン&ティティ前提で、''思い入れ''に特化した骨のMV、それは、たとえ良いものでも決して新たなものを生み出したわけではないと思います。振り返りの作業はたしかに必要です、やから良いと思いますけど、これがメインになってはいけない。

銀杏トリビュートアルバムや銀杏BOYZのムック本しかり、振り返りは何回でもできてしまいます。ただ、それは前進させる機会にはなりますが、そのような作品で前進するわけではないと思います。

 

僕は銀杏BOYZを懐古主義に走らず、かといって疑問の念を全く持たないってのもせずに、良いバランスで見たいし、銀杏の作品を良いと思いたいし、評価したいですけど、そもそもそんなかしこまった見方さえ、おかしいといえばおかしい

もっと気楽に見てもいいんですけど、僕の中で銀杏を聴く意味が大きくなりすぎて、思い入れもあってね、変なやたらややこいやつになっちゃってます。

 

とにかくね、いろんな感情や考えが湧くMVでした。
そういうMVを作れるのが銀杏BOYZの良さであり、峯田の良さでもあるなと思いました。

 

あと、文章読んでなんじゃお前って思われた方、すいませんでした。

 

最後まで読んでくれてありがとうございます。

 

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いや、しかし色々言いましたけど麻生久美子さんってほんといいですねえ。

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夢で逢えたらいいなー!!

 

 

おわり