ぼんくら解体新書

俺は絶対サブカル男子ではないっ!

銀杏BOYZ 武道館

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 どうもこんにちは自称バームクーヘンです。

2017年、10月13日金曜日に武道館で銀杏BOYZのライブがありました。

僕は6月の大阪でのライブに行ったとき、全くノレなくて今の銀杏BOYZ、峯田に対して不満を少なからず持っていました。

ブログにも書いてますしね。

なので、行かないと選択することもできましたけど武道館で銀杏BOYZが演奏する。その事実を目撃したくて自分の中で納得できなくとも目撃したことには意味があると思い、今回の武道館でのチケットを買いました。

 

13日、その日は朝から小雨がパラパラ降ってて東京着いても雨は降っています。

東京ひとり旅、不安やし武道館でノレるかもわからない。

そんな中、雨でやばいなあとか思いながらもホテルチェックインして、ツイッターでは物販の情報とかもう武道館らへんにいてるとか呟き見てドキドキしてきてね、みんなどんな感じで来てるんかなって。何のTシャツ着てるんかとか、何処から東京まで来たんかなとか、考えながらシャワー浴びて、上はSEX PISTOLSのTシャツ着て僕は武道館に向かいました。

17時頃にはもう暗くて雨もあいかわらずちょっと降ってて、想像以上に駅には人が集まっていました。

ザワザワしててドキドキしてね、九段下の長い階段を登って武道館に着きます。

正面には大きく垂れ幕がありました。

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家族連れもサラリーマンもOLさんも僕くらいの歳の男も女性も高校生っぽい子も、男子も女子も地域も関係なく、「日本の銀杏好きの集まり」と書かれた幕がある会場に集まってね、みんなそれぞれ想い入れがあって来ている。来れない人もそらいて、その人達のことも色んな人見てたら想像させてくれました。

列に並んで、いよいよ始まるぞと。

皆の顔が笑顔やったり不安そうやったり、席ほんまにココですか?みたいな顔してる人もちらほら。

んで、南東の席に座って僕は1階席やったんですけど見渡すと、こんなに銀杏好きおる!?いうくらい入ってて、タオル巻いたりファン同士で喋ってたりしてね、僕の隣は29歳くらいの女性と左側には男2人組でした。

男2人組はどうやら銀杏のライブに来るのが久しぶりらしくてね、(完全なる盗み聴き)10年前くらいに男友達と旅行したときひたすら銀杏聞いてたとか言ってて、そんな思い出ええなあとか思ってね。ま、そんな四方八方の盗み聞きしてたら、18時35分くらいですかね、会場が真っ暗になってね、緊張感や期待や不安やこれまでの銀杏に対する想いも願いもピークに達した、武道館がそんなみんなの想いがピークに達した瞬間、映像が流れます。

映ってるのは銀杏のTシャツを着た銀杏ファン。

彼が銀杏に対する熱を話してて、次も銀杏のファンが映像で流れてます、男、女子、みんなが銀杏について語ってて、ライブ終わりなのか汗を流しながら必死に倒れそうになりながら銀杏について話してる人もいたり、とにかくファンの声がまず、武道館に流れています。

みんなの声、それぞれの銀杏を語ってそれぞれの想いがあってそれが映像に流れて。会場にはその映像の延長、地続きに僕らがいる感じがあってね、その時点で武道館に足が着いたって感じがして、早くライブを見たいと、峯田を見たいと思わせました。

サポートメンバーが登場、その後しばらくして峯田が登場。

「峯田ー!峯田死ね!」

怒号とヤジまではいきませんが、声が舞台の峯田に降り注がれます。

んで、エンジェルベイビー

僕自身はそんなに、そんなに好きではないのでグッと堪えながら見ます。

 

 俺は武道館での銀杏を目撃してるんや!

 

セトリ

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まだ見ぬ明日に、若者たちが続き、一気に会場に火が付きます。

泣いてる人も叫んでる人も全員が舞台を見てます。そして、それぞれの泥だらけの青春を銀杏は思い出させます。

会場が汗をかくくらい熱くなったとき、誰かの涙がこぼれたとき、誰かの叫び声でいっぱいになったとき、ギターは響き、颯爽と駆け抜けて性春が始まります。

 

「わたしはまぼろしなの あなたの夢の中にいるの 触れれば消えてしまうの それでもわたしを抱きしめて欲しいの」

 

YUKIパートのとこではマイクを客席側に向け、皆が歌います(大合唱のようなものではない)

個々にそれぞれが駆け抜けて性春を歌い、踊り狂い、叫ぶ。汗も涙も流して銀杏を見ている。

駆け抜けて性春終わりにMCでゴイステの頃を話し、ここまで走ってきたけどマラソン42.195キロなら普通ならゴールに向けて上手く走るけど、自分は100メートル走みたいに全力の勢いで考えずに走りたいし途中でコケてものたうちまわっても走り続けたいと峯田が話します。

 

そういう走り方しかしない、そういう走り方しかできない 

 と聴くと僕はTHE HIGH-LOWSの迷路の歌詞、「まっすぐ歩かないから まっすぐ歩けないから 僕が歩いた跡は 曲がりくねった迷路」を思い出しました。

ちゃんと考えて歩きたいし走りたいけどあえて違う感じに歩いてるっていうよりも、本当はまっすぐ歩けない。こういう変ぴな歩き方、走り方しか自分はできない、でもやる。

必死こいてのたうちまわってもやる。そう感じさせました。

 

MCを挟み、べろちゅー 骨 円光 二十九、三十が演奏されます。

エンジェルベイビーから始まり、ゴイステからやってる曲を続け、べろちゅー、そして最近の銀杏BOYZの曲調の楽曲を展開。

 

その後に、夢で逢えたらを演奏。

綺麗なメロディと共に会場は汗と涙で包まれます。

ナイトライダーで良い雰囲気のまま落ち着き、僕はもう夢中に銀杏BOYZを見ていました。

ああ、次の曲はなんやろ、あれかなこれかなと想像しました。

そして武道館に鳴り響くギターの音、轟音で唸るギター、会場がだんだん揺れ出して熱くなってきて、ああそうか、トラッシュ!

 

「ベイビー僕を愛してくれよ ベイビー僕を壊してくれよ」

 

 峯田の声が武道館に響きます。

たぶん、殆どの人が予想もしていなかったであろうトラッシュ、その裏切りに会場は異常な熱と轟音で飲み込まれました。

君かいる前提の最近の銀杏の曲、

君って誰?

あの娘って果たして誰?

そんなときトラッシュが頭の中に叩き込まれました。

ぼんくら男子の''ただの''頭の中の願いを覗いたような歌詞

 

「1000回目の妄想
1000回目のキスをした
1000時間 君をはなさない
教会の鐘を鳴らしているのは誰

ベイビーベイビー I WANNA KILL MYSELF.
まっくろけの夜とまっしろけの朝
ベイビーベイビー ガールフレンドがほしいよ
世界のどこかにきっと僕を待っているひとがいる

僕はどこ 君はだれ 僕はどこ そしていつ 僕と君 君と僕 ひとつになれるの」

 

そんなぼんくら男子のただの願いが、特別に耳に響いて心に刺さりました。

ああ、これこれ、銀杏BOYZを聴き始めた頃はこういうのに夢中になったよなって思い出しました。

結局、ただの願いにかえってくるよな、そう想いました。

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 その後に、過去にMCで幸せになったら銀杏から離れてもいいみたいなこと言ったけど結婚しても子供できてもどっか満たされない、埋まらない、虚しい、そういう感情を持つ人もいるから僕は歌うとMCで峯田は話します。

自分は自分ができることをやる、

そして I DON'T WANNA DIE FOREVER

日本武道館での1万人の「おっぺけぺー!」

どんなんやねんって話ですけど、そういう何やってんねやろ?みたいな音楽の楽しさも銀杏はここで見せてくれます。

次に恋は永遠。改めて今の銀杏を感じさせます。

その後に村井守、チンくん、あびちゃん、浅井くん、と過去のマネージャーの名前を挙げ、ありがとうと、峯田は語りました。

 そしてBABYBABY、新訳 銀河鉄道の夜を歌い、光ではぶっ倒れそうになりながらも全力というか全身でハラワタまで出そうな、そんな人間の姿で峯田も歌い、暴れ、転げながらもメンバーも演奏します。

そして会場もそれに飲まれ、泥だらけな人間であることを銀杏に提示され、血へどが出そうな異常な空気になり、NO FUTURE NO CRY

 

始まってすぐ、アリーナの後方に誰かがぐったりした感じで担ぎ込まれて出て行くのが見えました。

指定席でモッシュやダイブはなかったんで、おそらくそれほど全身で感じでライブも後半やったんで精魂使い果たしてしまったんやと思うんですけど、それほど異常な空気になったんですよ、会場全体が破裂しそうな。

NO FUTURE NO CRY始まった瞬間はそんな全員の気がふれちまいそうな空気でした。

 

「俺は俺の悲しみを歌う 俺の悲しみをここに見つけるために」

 

NO FUTURE NO CRYの自分との対峙という曲でそれぞれが締め上げられ、グッと緊張感と銀杏に対する想いが昇華した後に、僕たちは世界を変えることができない

やっぱり、セトリの順番だいぶ考えられてると思います。流れが凄い良い

希望と絶望見せて、音楽の綺麗さ楽しさ見せて轟音響かせて、締め上げて現実見せて、ってね。

アンコールは

人間の弾き語りと、ぽあだむ、もしも君が泣くならばでした。

もしも君が泣くならばでは、会場の電気がおもくそついて皆が皆を見れる、へとへとなって銀杏に鷲掴みにされた人たち、全体を見れる感じでした。

 終わればあっという間、スローバラードが流れて皆が帰っていきます。

僕もそそくさ帰り、ホテルには1時間もしないうちにいてましたね。

ツーって汗の感じは残りながらもテレビつけてね、

正直、東京で1人で銀杏に対するやるせなさに打ちひしがれてホテルでやばいことなるかなとか考えてたんですけど、武道館での銀杏を目撃してみるとなんか、許せるっていうか。

峯田は峯田でこれまでマラソンやのに100m走みたいな感じで全力で転げながらも走ってきて、銀杏好きも、それぞれがそれぞれの銀杏があって想いがあって東京に集まって、ステージも峯田の部屋であり個々の部屋になっててね、ひとりぼっちの集まりやったんですよ。

それは会場に集まってる人だけじゃなくて、来れない人達のことも想像させました。

相互に銀杏に懸けてきた想いや、託した思い出が東京にある日本武道館でぶつかって、交差して、混じって、美しかったんです。

 

あと、1万人ほどの銀杏好きを見れてってのも体験としては良かったです。

仕事帰りの人とか、俺より歳上の男達とか、銀杏T着た女子達とか、みんな存在して日常をそれぞれの歩幅で歩いててここまでやってきてる、それが感極まりましたね。

お前に銀杏がわかるんか!ってある人に向けて思っちゃったときも過去にありましたけど、そういう捻くれこじらせみたいなんも、人の苦い思い出も全部峯田が背負ってきて、峯田の歩幅で武道館に来て演奏して、ファンも個々の歩幅でそれを見に来て、バラバラやけど繋がってるって感じました。

 

講演中、峯田は「ありがとう」と繰り返し言いました。

何回も何回も「ありがとう」て言っててね、ああこっちがありがとうって感じですよ

僕は新大阪から東京、んで新大阪に帰るまで誰とも会話をしてなかったんですけどそれでもすごく一体感というか、銀杏を日頃から聴いてて思い入れもある人たちと繋がった感じがしたんですよ。

お前なんかと繋がりたくないわ、気色悪いって思った方、すいません。

 

あー

武道館で銀杏を目撃したことは血となり肉となりますね

 

おわり

最後までありがとうございました。

 

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