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「君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命」レビュー パンクロックを聴いた

どうもこんにちは自称バームクーヘンです。

今回は前回レビューした「DOOR」と同時リリースされた「君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命」です。

このアルバムも好きでね、名前もジャケットも凄い良いなって思うんですよ

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そーいや「モテキ」の藤本幸世の部屋に飾ってますよね、これなんやろ、レコードかな?まあええわ

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とりあえず絵になるジャケットです。

 

「君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命」

1.日本人
2.SKOOL KILL
3.あの娘に1ミリでもちょっかいかけたら殺す
4.童貞フォーク少年、高円寺にて爆死寸前
5.トラッシュ
6.なんて悪意に満ちた平和なんだろう
7.もしも君が泣くならば 
8.駆け抜けて性春 
9.BABY BABY 
10.漂流教室
11.You & I VS.The World 
12.若者たち 
13.青春時代

14.東京

 

 歌詞カードがね、デジタルみたいな感じなんですよ、自分しか見ないブログに書いてる文章のような、ガラケーでとりあえずメールのとこに思いついた文章書いたような。

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同時リリースされた「DOOR」の歌詞カードの歌詞は殴り書きみたいな感じで両極端にあるのが面白い。

 

1曲目

日本人

 

アルバム1発目、日本人、「DOOR」には日本発狂て曲がありまして、どうも、この日本に生まれ落ちた俺たち、生活しやすいけど生きにくい日本、そんな日本に住む少年少女ってのが前提として銀杏の世界観の中であると思います。

歌詞の「9回の裏50点差で逆転を狙う素っ裸の9番打者に僕はなりたい」て歌詞が特に好きです。

こんなやつ絶対空振り三振でしょ。でも、それがかっこいい。もう、負けってわかってる。

限界がわかっててもやるしかない、その姿勢が良いんですよ。

「でも、やるんだよ」精神といいますか、限界がわかった上での覚悟ってのはかっこいいものです。「やるなら今しかねーべ」て言葉が銀杏にはありますし、俺が俺のために闘うてきな。漫画ボーイズオンザランもそうですよね、限界がわかっててもやるしかない、俺が納得できないから

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 その感じが伝わって好きですね、日本人

 

2曲目

SKOOL KILL

 

「ときめきたいたらありゃしねえ」から始まるこの歌、僕は大好きで銀杏でも特に好きです。 SKOOL KILLのあの少年は惨めで、泥だらけでみっともなくて、でも、あの娘が好きで真っ直ぐで間違ってることもしてるんやけどあの娘と何がしたいかって「ソフトクリームを一緒に食べたいだけ」なんですよ。

その先の欲求が純粋なんです。

そこがいい

オシャレ野郎よりその先の欲求は純粋です。まあただ、やってることはヤバイ奴ってのがね、この曲の良いとこでもありまして。 

「君はどっかのオシャレ野郎と待ち合わせをしてた そいつが君のお尻の辺りに手を当てたとき 僕は走って逃げてCD万引きしたんだ」て歌詞を高校生の頃に聞いてそんとき僕はすげえ心打たれましたよ。
youtubeで見たライブの峯田、ヨダレ垂らしながら暴れまくってて、でも真っ直ぐで衝撃やったな

https://youtu.be/QlHJTA7t5dU

「君のことが大好きだから僕は歌うよ」て歌詞にある曲をステージで歌うって凄いですよ。

 

「悲しい事件や争いごとが世の中いっぱいあるけど
君がそばにいてくれたらもう平和なのさ」も特に君と僕の世界を強調してますよね

アルバム名が''第三次世界大戦的''恋愛革命で、歌詞で君がそばにいてくれたらもう''平和''なのさっていうね。でもSKOOL KILLの2人は君と僕、2人だけの世界では無いんですよ、あくまで僕の外側からの視点です。

終盤の歌詞のCD万引きするくだりは、ソフトクリームを一緒に食べたいだけの少年が一瞬ねじ曲がってしまって、その描写が寂しくもありでも共感もできちゃうんですよ。

その後の「涙ってほんとに出るんだね」は僕が考えるに、この子は恋愛で泣くなんてありえないとか強がってるタイプやと思うんですよ、やから''泣く''にしても意識して涙が溢れるというより、溢れちゃった後に気付くんですよ。涙ってほんとに出るんだって。そこがいい!

泣く前提の恋愛曲もありますけど、涙が出た後に実感が後からくるってすげえ良いと思いますよ。この歌は純情と狂気性が裏表にあって好きです、それが人間やし。

 

3曲目

あの娘に一ミリでもちょっかいかけたら殺す

 

曲名からすでに伝わりますね。このフレーズが素晴らしい

でも、ほんま思いますもんね、高校のときとか。好きな娘がサッカー部からちょっかいかけられてたら思いましたもん

まあ曲では君のパパを殺したいって話なんですけど、このパパは父というより、今ならパパ活の意味でのパパの方があってると思うんですよ。だって、好きな娘がパパ活してたらそら、パパ殺したくなりますよ、絶対勝てないのわかってても行動したくなりますよそりゃ。

歌詞に「世界の終わりさ 第三次世界大戦さ」てありますね、2人だけの平和な世界が壊されたんですよ、パパに。君と僕の第三次世界大戦''的''恋愛革命が侵されたんですね。

この曲はあの娘に対しては天使だったり、笑ってくれたり、夜のスクリーンに君の顔を映してくれただったり物凄い純情な言葉が並ぶ反面、登校拒否、世界の終わり、ヒトラーみたいな奴、君のパパを殺したいって狂ってる歌詞も同時にありまして、この曲の僕は世界大戦''的''恋愛革命の中と、それを壊す現実の間に介在してて、SKOOL KILLと同じく危うい感じがあるんですよ。まあそこが良いですけど

なんせ君を守りたいんですよ!!僕は!!

 

4曲目

童貞フォーク少年、高円寺にて爆死寸前

 

この曲は僕側の世界が中心になってて、パーソナルな部分がけっこー見えてくるんですよ。

普通の少年と思いきや、家庭に問題あるぞと、んでねじ曲がってしまってるやんっていう。

なんかもうどうしようもねえな、俺って感じなんですよ、自分の中の化け物が出ようとしてる、ムズムズしてる、やからもう壊れたいって話やとおもいますよ。爆死寸前。

 

5曲目

トラッシュ

 

銀杏の曲の中ではかなりリズムにのってる曲ですよね、音と歌詞がより近いといいますか、童貞フォーク少年とトラッシュはわりとそのタイプやと思います。どちらも僕側に視点が置かれた曲でして、自分だけの世界、欲望なり欲求、それが全面に出ています。夜中にヘッドフォンから流れる音楽聴きながらあの娘を想像してるときのような、かなり閉じこもった妄想のように聞こえるんですよね、 歌詞の「スターリン聴いてPIXIES溺れてく、溺れてくんかい」

夜の部屋でそらそれ聴いたら溺れますよ。

最後の歌詞では「僕と君、君と僕、1つになれるの」と歌ってまして、想像でしか君と1つになれない僕、童貞フォーク少年、トラッシュはそんな曲やと思います。

 

6曲目

なんて悪意に満ちた平和なんだろう

 

前の2曲とはだいぶ違うタイプの曲がここできます。この曲は想像、妄想というより現実の中で歌う彼って感じです。歌詞にも空想の第三次世界大戦じゃなくて、国際貿易センターであったり、エルサレムであったり現実に起きた、起きている事件を連想させる言葉を並べています。

現実は進み、社会は変化する、そんな中でぽつんと路上で仲間はずれのように真実を歌う、そんなイメージがわきますね。この曲でも、「なんて不透明な君と僕だろう」と、君と僕の話が出てきます。

想像では2人だけの平和な世界のはずが、現実的に見ると不透明やと、まあやからこそ想像で2人の完成された世界を考える、空想の第三次世界大戦的な2人の恋愛を考えるってアルバムの意味やと思いますけど、そのアルバムの中でもぽつんと、何歩か引いた、現実的思考の歌なんですよ、いっちゃえばアルバム「君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命」の中でも「なんて悪意に満ちた平和なんだろう」は急に現実的過ぎて仲間はずれ感がある。でも、そんな曲もあるからこそアルバムも全体的に深くなる。この曲があるか無いかでわりと違うと思いますね。

 

7曲目

もしも君が泣くならば

 

「DOOR」では前後半で人間の汚さ、人間の美しさと二面性がありまして、このアルバムでもそれはあります。この曲は正当な恋愛曲といいますか、このタイプの曲もあるんやってなります。アルバムを最初から聴いていくと色んな味がしてとにかく面白い。

この曲は終始「君が〇〇なら僕も〇〇」でして、君と僕の世界、理想、それが強調されていますね、1つになりたいとは言わず、1つになりたいと聴こえさす、そこが良いです。

普通に良い曲なんですけど、銀杏やと逆に変わり種みたいになるという、

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8曲目

駆け抜けて性春

 

今ある2人の世界というより、過去にあった世界、もしくは想像、夢の中だけしか成立しない2人だけの恋愛革命てイメージを持ちます。

あの一瞬の関係、ある日の関係、刹那的な2人の恋愛革命、そのような歌やと思います。

歌詞の「わたしは幻なの あなたの夢の中にいるの 触れれば消えてしまうの それでもわたしを抱きしめて欲しいの」が素晴らしい。

 個人的に考えるのは、幸せに憧れはあるけど自分の道として不幸せでいることで生きれる場合もあって、誰かにすがりついてしまうことを維持するために不幸せでいてしまうって人もいると思うんですよ、そんな人の肯定の曲やと思います。
恋愛において幸せと不幸せってそんな単純な境目で生きてないような。又は幸せと不幸せ両方を兼ね備えてそれでも誰かにすがりつく人の生き方のような。

「DOOR」の9曲目、夢で逢えたらはその世界にしまい込んで想い出を飾るて意味ならば、この曲はもっと感傷的なんですよ、その世界にすがりついてしまうような

駆け抜けて性春の歌詞では「あなたがこの世界に一緒にいてくれたなら 死んでもかまわない、あなたのために」ですからね、

2人の世界はどうやっても現実では成り立てない、成り立たないから、2人の世界を構築するために死んでもいいと。

パラレルワールドがあるとしたら今ある現実は離れたけど、違う世界じゃ2人の関係は続いてる、その世界にすがりつく、だけど触れられない、触れたらこの世界は消えてしまう

いや〜凄いですよ、この曲はかなり感傷的で好きです。

 

9曲名

BABYBABY

 

駆け抜けて性春からの流れが良いですよね

凄い綺麗な言葉が並ぶ。順番が違ったらわりと救いようの無いことになりますけど(それはそれで良いんですが)駆け抜けてのあとにこの曲があるからより良い。

もしかしたら銀杏の曲でも1番有名なんじゃないでしょうか。

語弊がありますけど、聴きやすいですからね。

「目が醒めて僕は泣いた」てフレーズが良いですよね、ほんまに夢に元カノとか好きやった娘とか出てきますからね、そんときにいっつもBABYBABYのこの歌詞思い出すんですよ!、

なんやねん

もう、すごい輝いてて綺麗ででも、ちょっぴり感傷的で、完成度という点で語ればだいぶ良い曲ですよね。僕はだいぶと好きです。

 https://youtu.be/lrZyOdyTR04

 

10曲目

漂流教室

 

 銀杏の中でも、特に特に珍しい部類の曲やと思います。音的にも歌詞も。良い意味でアルバムの中で浮いてるんですよ、それこそ何処かから漂流してきて流れ着いたような。

教室は囲まれた空間ですけど、ほんとにね、そんなイメージがアルバムの中であるんですよ、この曲は漂流してきてなんか守られた感があるような、大事な誰かの思い出がぽつんと来たって感じですかね。

漂流教室って名前は楳図かずお先生の漫画からです。

この漫画、ほんと面白いですし、すげえ人間臭いんですよ、

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この曲は君と僕の中でもあの娘と僕というより、かつての友人と僕て感じですね。

あの娘、あの娘との思い出にすがりつくというより、校庭で遊んだ、放課後に遊んだあいつとの思い出にすがりつく少年。そんな曲です。

 

11曲目 

You & I VS.The World  

 

君と僕の2人だけの世界と、現実の世界、絶望というより希望の曲でして、この曲もほんとに正統派の恋愛曲やと思います。

曲がってなくてね。

「永遠に生きられるだろうか」とBABYBABYで歌ったあとに「君と僕は永遠に手と手繋ぎ何処までも」とこの曲で歌う。

絶望に立たされて出てきたというより、希望の光から生まれたような感じがします。

 

12曲目

若者たち

 

日本!日本!日本!と叫び、この曲は始まります。やはり、日本人でも書いたようにこの島国日本で窮屈な場所、囲われた空間で生きる少年少女。それが銀杏の歌う1つの世界としてあります。そんな囲われた窮屈な場所で外に出る、そのドア、それがパンクロックなわけで、少年少女はパンクロックを聴き、同じ空を見ます。

若者たちはかなり銀杏BOYZがどのようなバンドで、どのような曲を歌うのかを表していると思います。心の中にいるバケモノとの対峙であったり、光と陰をイメージさせたり、それを身を削ってまで表現している感じがするんですよ、銀杏BOYZは。

歌詞の「少年よナイフを握れ」

銀杏の曲は「〜しろ」、と命令口調はほぼありません。若者たちではあります。

反骨精神の意味でのナイフをとにかく取れと、諦めて何にもしないというより、限界がわかったならそれでも、やるしかない、やるなら今しかない、そのようなメッセージが強い口調から感じ取れます

若者たちは狂ってる歌です、狂わせる歌です、でも、狂うことで救われる人たちもいましてね、そんな人たちが同じ空を見る、窮屈な空間やけどそれだけで放たれたような気もしますよ。

 

13曲目

青春時代

 

 センチメンタル、久しぶりに会った友達と遊んだときの帰り道なり、飲みに行った日の帰り道、この曲を思い出します。

自分が生きる街には自分の中では1つの世界でも個人で色んな世界があって、その集合体によって形成され、 進んでいく世界。

普段はその世界に慣れ、なんとなく生活してるけど、ふと我に返ったとき、自分の世界と他人の世界との違いに気付いてしまう。

同級生なり、かつて仲良かった人たちは昔はほとんど同じような世界を共有していたのに、何処からか、いつの間にかズレていって気付けば君と僕は全く違う世界になっている。

でも、青春時代は過去、あったわけでその過去は消えたりしない。この曲、青春時代を聞いてあの頃に帰ることもできる。

よく考えたら悲しいことを、置いといて生活する中でたまーに気付いて悲しくなる。

青春時代はそんな、たまーにくるセンチメンタルな気分を歌ってくれます。

 

14曲目

東京

https://youtu.be/Z7VaTc6mE6Q

 

思い出すー!!!!!あー!!、!アー!

この曲は失恋したときに聴いたらもう、ね。

「ああ2人の夢は空に消えていく 2人の夢は東京の空に消えていく 君はいつも僕の記憶の中で笑っているよ」

どんだけええ歌詞やねん。

この曲がこのアルバムの最後ってのが良いですね、現実にあった2人の世界は空に消えていくと、同じ誰かを探して見上げたあの空、世界が繋がってる空に消えていく、消滅というより昇華。そして、君は記憶の中でいる、触れたら消えてしまうし、そっちの世界には行けないけど想いを馳せることはできると、ああいいですね。今いる、僕が存在するこの世界では離れたけども違う世界では繋がっている。

微妙ないつかのズレで別れてしまったけど、色んな人の色んな世界が少し違えば今でも幸せに一緒にいたかもしれない。そんな、2人の世界、空想の2人だけの世界をこの曲を聴いて思うことができます。

 

「ふたりを通り過ぎたなんでもない景色が 僕にとってはそれこそが映画のようだよ」て歌詞がね、個人的にはきますね。音楽は聴覚で感じますけど、この歌詞を聴くとかつて視覚的に体験したものも感じとれてね、凄い好きです。

 

 

 

はい、てことでレビューしました。勝手ながらね。やっぱりアルバムを通して聴くと各曲に与えられた意味も見えてきてね、面白いですよ。そら聴く人によって感じ方は違いますから僕以外の人が聴いたらまた違う感想もあるやろし。

いやあ銀杏BOYZって良いですね

 

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