どうもこんにちは自称バームクーヘンです。
数週間前、ザ・クロマニヨンズの11枚目のアルバム、「LUCKY & HEAVEN」が発売されましてツアーも始まりましてね、改めて自分なりにレビューしよかなと。
まず、11枚目のアルバムってことに驚きです。
そんな出てた!?ていう
ジャケットです。
ラッキーとヘブンてどっちもわりと明るい、陽のイメージの単語やねんけど、ジャケはすげえ尖っててモノクロでね、クロマニヨンズは良い意味で期待を裏切ってきますね、面白い
[収録曲]
・デカしていこう
・流れ弾
・どん底
・足のはやい無口な女子
・ハッセンハッピャク
・嗚呼! もう夏は!
・盆踊り
・ユウマヅメ
・ルンダナベイビー
・ワンゴー
・ジャッカル
・散歩
今回のアルバムは他のアルバムと比べて速いテンポの曲は少なめですねえ
んで、よくわからんけどなーんか楽しい曲が多いですね。
ハッセンハッピャク!
ルンダナベイビー!
ワンゴー!
頭空っぽにして楽しめる、べつに考える必要もないよって感じなんですけど、考えてみても面白いっていう。
ハッセンハッピャクてよー考えたらなんやねん?
「1+1=8800」
なんなんだそれは、!
まあでもね、ライブでみんなで集まってただ訳わかんないことを叫ぶって、その事自体が面白いですしザ・クロマニヨンズは良い意味で楽に聴けるんですよ。
重たーーーーいファンには自然にならないというか。
ブルーハーツ、ハイロウズ、クロマニヨンズとなって、今、ハッセンハッピャク!と歌う。
面白いですね〜。
前から思ってたんですけど、クロマニヨンズの曲は子どもが突然言い出すよくわからない単語とか、リズムに近いものがあると思うんですよ。
それも、妙に残るフレーズとリズムで。
そこがいい!
クロマニヨンズは子どもの頃に持ってた自分だけの発想とか、意味もわからないけど何か残る造語みたいなのってのが曲に散りばめられてて良いですよねえ
ルンダナベイビー!
もう、全てはルンダナベイビーですよ
いかにルンダナベイビーかです。ね、
この世はルンダナベイビー。
ルンダナベイビーは音も哀愁漂ってて良いですね。歌詞はなんだか詩情あるし。
そして
ワンゴー、ワンワンゴー!
ちょっとまってくれ、い、犬??
クロマニヨンズは生き物好きですね
まあクロマニヨンズって名前からしてそら自然にそうなりますけど、まあ歌詞に虫や魚やクマや犬や猫が出てくる。
ヒロトやマーシーは色んなジャンルの人に影響を与えてきたと思います。尊敬もされてると思います。
ほんでね、熟成されたロックンローラーは今、生き物がすげえ出てくる曲作ってるっていう。ああ、おもろい
ワンゴーの歌詞に犬と馬が出てきますけど、そういやハイロウズのクリーミーも犬と馬が出てきますねえ
どっちもヒロト作詞ですねえ。
僕はね、パンクロックとジャンル付けされて、いわゆるパンクの音を出すのがパンクロックか?と言われれば、そうとも限らないと思うんですよ。
日常の中にある、なんでもない部分にロックンロール要素をみつける。そういう感じやと思います。んで、クロマニヨンズの曲で急に平凡な日常が出てくる感じ、ほんま涙出てきます。
盆踊りってのも、見てて「ああ、おばあちゃんが踊ってるなあ」くらいですけど、ちょっとまてよと、クロマニヨンズマジックですよ。
こりゃロックンロールや!と。
死ぬほど踊るんやおばあちゃんは!
盆踊りってのは死者を供養する儀式です。おばあちゃん、もう死んでるよ、心配せんでええって
それでも、それやのに、めっちゃ踊るやんおばあちゃん、!
盆踊りていう日本古来の伝統を現代にロックンロールにするという。おもしろいですね〜
今回のアルバムは全体的にゆったり感ですけど、それはユウマヅメに現れてると思いますね。夕まづめってのは釣り用語ですけど、釣りの、のんびりのんびりしてハッと急にくる感じ、今回のアルバムを通して聴いてるとそうなる瞬間があるんですよ。
速い曲、ゆったりの曲、関係なしにワンフレーズで急にハッと気付くときがあります。
感覚的なものなんで、聴く人それぞれですけど僕はそう感じます。
ユウマヅメの歌詞にある「悟るくらいなら死んじまえ」て妙に響きますね。
悟るってのは思考停止っぽくもありますし、悩み続けるのもありやと。ずっとぐるぐる考えてたら何かが起こるかも、しれませんし。
ただ、悩み続けることは、進み続けることとはまた違うと思うんですよ。
べつに立ち止まって考えて悩んでも良いわけですし、そういう生き方もあると思います。
いきなり個人的な話なんですけど、僕は小学校のとき逆上がりがどうも苦手でした。もう、全然できなかった!
あのとき、サラッと逆上がりでもできて、世界が逆さになればなんか変わるかな
あの名前も知らないあの子と喋れて友達になってたかな?
足のはやい無口な女子を聴くとそんなことを思いますね。
弾丸ロックの「泣いてるのか うつぞ」てなんか強さ感じますし、なんか優しいんですよね言葉が。
「流れ弾乱れ打ち 当たればイチコロだ」
強い口調で奮い立たせる感じの曲はありまして、弾丸ロックはそう感じます。
今回のアルバムでは、流れ弾がそう感じました。言葉的に強調されたものが並んで、でも凄く優しくてカッコいい。
ナイフ、月、薔薇、星と、これまでヒロト作詞の曲によく出てきた単語が散りばめられてて、過去の結晶を集めていま、それを糧にぶっ放してる感じ。
ここは、俺に全部任せとけって
そんな力強さをかなり感じますね。
聴いてて何でもできる気がしてくる。
こういう何でもできる気がしてくる曲ってのは、普段自信がなくて自虐的な人にとって必要すぎますよ。
一発目の、デカしていこうも勢いあって良いですね。 ジャンっと始まってサッと終わる。気持ちが良いですよ。
ザ・クロマニヨンズの曲は曲の中で物語もありますけど、それと同時にワンフレーズで突き抜けてくる感じがあります。
ええ、そうです。
どん底だから上がるだけ
です。
なんかもう、突き抜けてるわ〜。
これ以上の何がある!?
どん底だから上がるだけ
強いわ〜強い!
それ言っときゃ最強でしょ
上がるだけやわ〜〜。
ライブが楽しみでしょうがないです。
おわり